バックエンドローコード Xanoを使って、ノーコードをカスタマイズする
現在はシステム開発をする際に、ノーコードかスクラッチ開発かを選ぶ時代になってきました。しかし、ノーコードのデメリットとして、カスタマイズ性が悪いと言われます。つまり、最初は満足していたがある機能の追加がノーコードが制限となってできないといった事態です。
上記問題は、ユーザーに見えるデザインをノーコードで開発し、ロジックのバックエンドを実装することである程度解決できます。
そして、バックエンドの開発もスクラッチではなく、ローコードで実装できるサービスがあります。
それが、以下のXanoです。
Xanoは何ができる?
Xanoを使うと、以下ができます。
スケールするDBの作成
スケールするサーバーの作成
作成したDBから自動でCRUD APIの作成
自動生成されたAPIのドキュメントの自動生成
カスタムAPIの作成
https://www.youtube.com/watch?v=ng0GiVYOFnc&ab_channel=Xano
Xanoを使うメリット
Xanoはスクラッチ開発よりもノーコードよりで、ノーコードよりもスクラッチ寄りです。
つまり、スクラッチ開発をする際に実装する必要のある以下の対応が不要です。
インフラ構築
サーバー
データベース
ストレージ
API開発
設計・ドキュメント作成
さらに、APIがカスタムで作れるためノーコードではできなかった機能の実現ができます。
スクラッチ開発で発生するドキュメントと実態の差
私はこのXanoの素晴らしいと感じる部分は設計とドキュメントが不要な点です。スクラッチ開発の際はSEやPMが多くの設計書を作成します。そして、実際は一発で100点の設計書は作れません。実際に開発しながら、プログラマーやテスターからフィードバックがあり、設計書を修正します。
しかし、修正すればまだマシですが、案件が進むと他の優先タスクも出てくるため、どんどんドキュメントの更新が後回しにされていきます。その結果、ドキュメントと実際のコードに差が生まれ、内容を知っているのはコードが読めるプログラマーだけになってしまいがちです。
Xanoを使うと、全員とは言いませんがある程度誰でもAPIロジックが動作が分かります。なぜなら、Xanoを見ればドキュメントとAPIが一体となっているからです。
魅力的なAPI自動生成
DBからAPIの自動生成も非常に魅力的です。スクラッチ開発の際は全てのAPIを作成する必要があります。単純にデータベースのデータを取得するAPIやデータを登録するAPIはクリエイティビティ0です。ただの作業となります。それをXanoが自動生成してくれるため、思考する必要のあるAPIのみに集中できます。
まとめ
ノーコードとスクラッチ開発にはグラデーションがあります。また、最近のChatGPTをはじめとするAI技術の進化で、以下のようにテキストからアプリを作るサービスも出てきています。
https://www.appypie.com/ai-app-generator
つまり、以下のようになっています。
AIアプリ - ノーコード - スクラッチ開発
左に行くほど開発が簡単ですが、カスタマイズ性が低いです。
右に行くほど開発が難しくなり、カスタマイズ性が高いです。
今回紹介したXanoはノーコードとスクラッチ開発の間です。
私はどんな場合であってもシステムは開発が簡単な方法でまずは作っていくべきだと考えています。
作ってみて、できない場合は徐々に右のカスタマイズ性が高いやり方に移動していき、自社にあった技術を選定することが非常に重要です。
なぜなら、今回挙げたXanoで技術要件を満たしている部分をスクラッチ開発をすれば単純にコストと時間で10倍以上の差が生まれるからです。
多くの技術が生まれてきた時代において、技術選定は非常に重要です。
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