偽りの自分と向き合う
悪性さらにやめがたし
こころは蛇蝎のごとくなり 修善も雑毒なるゆゑに 虚仮の行とぞなづけたる
(「正像末和讃」『註釈版聖典』六一七頁)
【現代語訳】
[悪い本性はなかなか変わらないのであり、それはあたかも蛇やさそりのようである。だからたとえどんなよい行いをしても、煩悩の毒がまじっているので、いつわりの行というものである]
人が誰しも持っている煩悩の正体はなんでしょう?
自己中心的な考えから出てくる自分専用の物差し📏
『あの人、好い人だと思っいたのにこんな人とは思わなかった。嫌い』
そのマイ物差しでいろんな人を都合のよいようにみて、都合のよいように解釈したり、時には物差しに合わないと声に出して相手を傷つけたりして、自分自身を守ります。
人間の悲しい宿命であり、煩悩です。
煩悩にまみれた私を徹底してみていく事が大切のようですが、なかなか自分自身の心と対面するのは難しいですね。
こんな蛇やさそりのような本性の一面を持つ私ですが、それごと、まるっと抱きしめて、時には立ち止まり眺めたりしながら付き合っていこうと思います。私自身の姿のひとつですから。
今日は初夏の暑さでしたね。体調にはくれぐれも気をつけてください✨