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ここが変だよ!?日本の学校(③部活編PART5)

現職の学校の先生と元教師で、現在の学校教育についてディスカッションしながら、新たな教育の可能性を提案していきます。

このプロジェクトを、悩んでいる学校の先生と、将来教員になりたい学生に捧げます。

企画への思い・詳細はこちらをご覧ください。

<メンバー紹介>
*Mさん
中高一貫の私立学校で働かれています。
民間企業や起業も経験されている経験豊富な先生です。

*テキトー教師さん
https://twitter.com/tekitoo_T_cher
若くして、ある都道府県の中学校で「教務主任」を務められている優秀な先生です。

*ながめ
https://twitter.com/mgnjapan
元高校教師で、現在は予備校講師以外にも、速読教室やアイドル活動、大喜利イベント、などたくさんのプロジェクトを運営しています。

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「ここが変だよ?!日本の学校」部活編5

な:そういえば前ちらっと言ってたと思うんだけど、テキトー教師さんは「練習なんかどうでもいいからオフの日は映画でも見てこい」とか言ってるらしいやん。その発言の意図はどこにあるの?

テ:言う言う!めっちゃ言いますね。大人になっても「休みの取り方」って大事だと思うから、そこの指導はめっちゃするな〜!釣りを薦めてみたときもあったなあ。

M:それはすごい大きいなあ!うちの学校の生徒は「休みの取り方」を知らないですね。勉強と部活をボロボロになりながら無理矢理両立させようとしてる感じ。日曜日とかも朝から晩まで部活の練習をして、そのあとに学校の宿題を夜遅くまでやるような生活が続いてる子が多いんじゃないかな。だから基本的に生徒はどんな時でもめちゃくちゃ疲れているんですよね。

一同:めっちゃわかるー!!

M:そんな状態で部活も勉強もベストパフォーマンスが出るわけないと思うんです。だから、まずはしっかり休むことが大事だと思いますね。そのために「休み方」の指導というのはとても生徒にとって価値のあることだと思いますね。

テ:それは本当にそうですね。一番疲れてるのが、月曜日の朝ですね。本来だったら休み明けが一番元気なはずなのに。

M:疲れてると勉強は頭に入らないですし、疲れてたら部活でも良い動きができるわけないですよね。

な:それを大人になってからも引きずってて、休みになったら何して良いかわからない大人って意外と多い気がするな。そのへんのマインドは部活から来てたりして。部活動も追い込みすぎず「余暇活動」の一環として、レジャー感覚で楽しむ目的で参加できたら良いのにね。

テ:それに加えて、部活を簡単にやめれるようにするとか、掛け持ちができるようにするとかしたら良いのにとかはいつも思ってる。

M:やめますっていう人を「お前部活動やめても勉強せえへんぞ」って言って説得したりする風潮もあるよね。

な:あるある!部活だけはやめさせない風潮あるし、たまに学年主任とか出てきてとにかく部活だけはやめさせないようにする「教師側の執念」みたいなものはとても感じますよね。

テ:教師みんなで反対して、それを押し切らんとやめれへんもんね。

な:これって部活動だけじゃなくて、会社をやめるときの話に似てる気がするんよね。簡単に会社をやめれないって人が多いと思うんだけど、それもさっき話した「部活動で植え付けられたマインド」にあるんじゃないかと思ってるよ。

テ:たしかにそうやね。部活動って社会の縮図っぽいなって思うときあるから、なんか部活動を変えたら社会の構造が変わる気がするな。

一同:わかるわ〜!

M:部活動が生徒の今後の人生を縛ってるなというのは自分も感じていましたね。だから僕は生徒が退部届出してきたらちょっとドライかもしれないけど「さよなら!」って一言で終わるよ。「やめていいんですか!」って拍子抜けした顔でこっちを見てくる子も多いよね。それだけ生徒も部活は「やめたらダメなもの」って認識が強いんだろうね。やめたいやつ無理矢理引き止めてもしゃあないしね。

な:いやいや続けてもお互いに良いことないですもんね。

M:そうそう。やめなかったらやめなかったで、また「帰れ!」って怒られるだけやし。

一同:たしかに(笑)

な:「部活動が変われば社会が変わる」ってすごいパンチラインだよね。

M:就職のときも「体育会系採用」みたいなものも今だに聞くじゃないですか。YESマンでゴリゴリやっていけばなんとかなる!みたいな風潮ありますよね。「もうそれ古いよ!思ってるより甘くないよ!」って伝えてあげたいんですけどね。

な:企業としてもね。体力あって体育会系のノリで「ハイハイ」言う人って使いやすいもんね。でもなんかそれじゃない感がすごいんですよね〜。

M:証券会社とか銀行って体力とガッツが勝負みたいなところがあるのもわかるんだけどね。

テ:「今までは」そういう人を企業が欲しかったんですよね。これからは単に体力あるだけYESマンなだけの「体育会系」は生き残っていけないと思うんよね〜。

な:確かに、これからは自分で頭をつかってものごとを総合的に判断する能力が必要よね。あとは気遣いとかユーモアのセンスとかも大事よね。

テ:色々自分なりの趣味・特技持ってたり、マルチタスクができたり、いろんなことに興味を持ったりするみたいなマインドを持ってないとうまく行かない気がするね。

M:事務仕事が中心になっているから、体力とかそんないらんしね!人件費が圧迫しているから体力だけがウリの人をそう多く雇うことも難しいだろうしね。

な:そうですよね、長時間労働は圧倒的に機械の方が得意ですからね。結局どうしたら部活動は変わるんでしょうか?これは何かすごい大事な話をしている気がする。すごく興奮してきました!!


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