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ここが変だよ!?日本の学校(②授業編PART1)

現職の学校の先生と元教師で、現在の学校教育についてディスカッションしながら、新たな教育の可能性を提案していきます。

このプロジェクトを、悩んでいる学校の先生と、将来教員になりたい学生に捧げます。

企画への思い・詳細はこちらをご覧ください。

<メンバー紹介>
*Mさん
中高一貫の私立学校で働かれています。
民間企業や起業も経験されている経験豊富な先生です。

*テキトー教師さん
https://twitter.com/tekitoo_T_cher
若くして、ある都道府県の中学校で「教務主任」を務められている優秀な先生です。

*ながめ
https://twitter.com/mgnjapan
元高校教師で、現在は予備校講師以外にも、速読教室やアイドル活動、大喜利イベント、などたくさんのプロジェクトを運営しています。

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「ここが変だよ?!日本の学校」校則編⑥

な:今回は授業内容・授業準備・カリキュラムについて話していこうかと思います。学校の一番根幹になる部分ですよね。早速ですが、授業に関係することでモヤっとしてることや、課題に感じていることあれば教えてください!!

M:いいですか。僕は国語を教えてるんですけど、カリキュラム的に「国語はここからここまでです!」みたいな学習領域がきちっと区切られてますよね。そのカリキュラムを守ろうとすると、内容が少なくて授業時間がちょっと余ってしまうということが起きてます!笑

な:ほお。

M:中学校では基本的には教科書を中心にやっていくんですけどね。カリキュラム通り授業を進めていった時に、この内容で週3時間もいる?って思っちゃうというか。

な:教科書外のことってやっぱり逸脱しにくい雰囲気とかがあるってことですか?

M:やりようによっては、できる部分もあって、今は教科書を教えたあと余った時間で、模擬試験対策とか塾的に問題の解き方を教えるみたいなことをやったりはしてるんですけどね。

な:まあ、そうなりますよね。

M:でもね。そういうテクニック的な面もいいんだけど、国語って実社会と関係深かったり、他の言語学習の基礎になる教科でもあると思うんです。だからもっと受験を越えて派生した内容も扱っていきたいんですよ。でも学習領域がかっちり決まっていて、さらに現場でも「教科書を教えてればいいという雰囲気」「仕事増えるから余計なことすんなよみたいな雰囲気」があって、なかなかやりづらいのが現状ですね。国語の教員の存在意義ってあるのかなと思っちゃいますね。

な:なるほど、例えば国語の教科書ってどのレベルで区切られてるんですか?ちょっとイメージが湧きずらくて。

M:例えば、教科書の内容に自己PR文を考える単元とかもあるんですが、それは「文章を書く」ことで止まっちゃうんですね。書かせるのはいいことだけど、しっかり過去のことを振り返ったりとか、自分の長所・短所などの自己分析などをするほどの時間はなくて。キャリア教育とかに繋がったらいいと思うんですが、つながってないんですよ。

な:なるほどなるほど。キャリア教育などにつながっていけば学習の意義とか楽しさなんかも見出せるだろうに、単に文章を書かせて発表をさせることが目的になってしまっていて、生徒もあまり考えずに、書かないと怒られるから「原稿用紙を埋める」ことが目的になってしまっている。そんな画一的な授業になってしまっているってことですか?

M:そうですね。言語的な内容に縛られすぎている印象がありますね。例えば、中学校の教材に「広告のコピーを考えてみよう」みたいな単元があるんですけど、コピーを考えるにしても教科書ではフォーマットに穴埋めで言葉を埋めるところで終わってたりするんですよ。

な:Mさん的にはどうなっていったらいいとかありますか?

M:やっぱり国語って他の言語習得の時も大事だし、言葉とか文学的な部分が他の教科とつながりもあったりするので、教科間の横断がどこまでできるかが大事だと思いますけどね!

な:あ〜確かに国語は全ての学問の基礎だし大事って言いますよね!例えば国語と数学とどうつながってくるんだとか、そういうところまでアプローチしたいということですね!テキトー教師さんはどう?

テ:すごく同感。この話の流れで国語のことを考えると「総合的な学習の時間」で職場体験にいった時にお礼文とか書きますよね。お礼文を総合的な学習の時間で担任が担当するよりも、文章の専門知識がある国語科の先生が主体になって書かせたほうが効果があるんじゃないかとは思ってましたね。

な:なるほどね〜

テ:そういうのは、どの教科でも同じことがいえて、他にもこの内容とこの内容は連携してより効果的に教えられるんじゃないかとか、違う教科で同じことを教えているところはうまく調整できないかなとかいうのが結構あると思うんですよね~

M:そうなんですよ!教科ごとにばっさりセクション割りすることによって、余計効率が落ちるっていうのもありますよね。

テ:文部科学省も次の学習指導要領で「カリキュラム・マネジメント」という従来のカリキュラムを見直そうって指針をかかげてる割に、ほぼ現場に丸投げっていうのが現状だからねえ。結局いろんな事情や忙しさにかまけて今まで通りみたいなのが実態だなあ。

M:実際、生徒は検定教科書や指導書を与えられていて、生徒もそれらを使って勉強しようとしているので「カリキュラム・マネジメント」って言われても、結局、教科書をそのまますすめるで~ってなってしまいますね。

な:なるほど!「カリキュラム・マネジメント」と言われても、教科書があるので、使わざるを得ないってことなんですね~



M:そうなんですよ。保護者からも「教科書使わないんだったらなんのために教科書買わせてるんですか?」ってツッコミも入りそうだし・・・

な:確かになあ。教科書って結構一冊あたり1000円〜2000円くらいで値段が高いから、使わないってなったらそのクレームは入りそうですね。


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