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ここが変だよ!?日本の学校(②授業編PART5)

現職の学校の先生と元教師で、現在の学校教育についてディスカッションしながら、新たな教育の可能性を提案していきます。

このプロジェクトを、悩んでいる学校の先生と、将来教員になりたい学生に捧げます。

企画への思い・詳細はこちらをご覧ください。

<メンバー紹介>
*Mさん
中高一貫の私立学校で働かれています。
民間企業や起業も経験されている経験豊富な先生です。

*テキトー教師さん
https://twitter.com/tekitoo_T_cher
若くして、ある都道府県の中学校で「教務主任」を務められている優秀な先生です。

*ながめ
https://twitter.com/mgnjapan
元高校教師で、現在は予備校講師以外にも、速読教室やアイドル活動、大喜利イベント、などたくさんのプロジェクトを運営しています。

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「ここが変だよ?!日本の学校」授業編5

M:あ、そうそう!昔、教えてた塾の生徒が言ってた話なんだけど、その子が通ってた学校の先生が授業中プロジェクターを使って、パワポを写そうとしたら間違えて絶対に流したらあかん「オトナの動画」が流れてしまって教室が凍りついたらしい。

な:恐怖ですよね。僕も予備校でオンライン授業する時にiPadの画面共有をするときは、細心の注意を払っています(笑)

一同:爆笑

な:話変わりますが「研究授業」ってあるじゃないですか。あれに関してやばいエピソードがあります!ちなみに教育関係者以外の方のために説明しておくと、研究授業というのは授業力向上や新任研修の一貫で、他の先生たちが授業を観にくるイベントのことです。新人だと年に2〜3回あるんかな。

M:あるある。大変よね。

な:あれ観に行った時に、若い数学の先生が明らかに間違った内容を説明してたのね。だから研究授業だし、自分も数学の教師だし、授業後にだいぶ言葉を選んで優しく指摘したんですよ。そしたらちょっとブスっとしちゃって変な空気になったんですよ。数日後、廊下を歩いてたら違うクラスの授業をその人がしてて、研究授業とたまたま同じ内容をやってて、その時もまだ間違っている内容で教えてたわけですよ!なんなんだろう。プライドが高いのか。教え方を変えたくないのか。でも割とこういう人多いですよ。

テ:自分も研究授業で、やばいエピソードあるわ!道徳の50分授業で、最初ちょっと喋って半分以上、感想を書かせ続けたって授業があったなあ。大学の先生とか管理職とかたくさん来てたのに「書いてるか〜?」って生徒に話かけまくって必死に間を繋いでた。

M:これただの放送事故ですやん!

な:何を研究してるんだ!って話だね。よっぽど嫌だったんだろうね。

テ:あのメンタルだけは尊敬するわ(笑)

な;もちろん、現場にはとてもいい先生もいっぱいいて、自分がうつ病で苦しんでいる時に常に気にかけてくれた先生もいるし、すごく授業がわかりやすいと評判の先生が、わざわざ新人の自分に授業のノウハウをイチから教えてくれて、授業見学までさせてくれたりとか。本当にそういう一部のすごい先生たちのおかげで学校が、さらには日本の教育が成り立っていると思っています。そういう先生たちが潰れないようにみんなでサポートしてあげて欲しいですね。この企画のコンセプト上、やばいエピソードが中心になってしまいましたが、素敵な先生たちの名誉のために言っておきます。

テ:確かに、うちの学校もいい先生が多くて助けられてるわ!ほんまに感謝。

な:さて。めちゃめちゃ盛り上がってるところですがまとめに入りますね。前半戦はカリキュラムの話でした。理想の教育を追求するのは大事だけど、なかなか一教師が頑張ったところで変わらない現状もあり、声を上げるくらいしかできないのが悔しいところですね。だからまず、個人レベルで授業準備をがんばったり、モチベーションを上げたりするなどできることを一生懸命やることが大事かと思うんです。何がどう変わっていったら、授業の質が上がったり、先生のモチベーションが上がったりですんですかね?

M:例えば、授業が上手な人の授業がストックされてたらいいですね。若い先生は授業準備する時間ないんでね。1番はじめのはじめは授業って何したらよいの?って感じになりますよね。そういう時、参考資料とか動画データとか残ってたら、だいぶやりやすくなると思いますね。

な:そうですね。ストックしたり、教材をシェアする文化って意外とないですよね。

テ:若い人は苦しみも経験しなあかんみたいな感じあります!

な:そんなこと言ってるから、いつまでも労働環境が良くならないんだよね〜。

M:教材をシェアするのもいいんですけど、単元の考え方や教えるときの方針などがシェアされていたら良いと思いますね〜。

な:確かに!そういうノウハウの部分がわかりやすくまとまっていると、全体のレベルが底上げされそうですね。教えるのが上手な先生と苦手な先生がいるわけだから、上手な人の授業のコツをストックして閲覧できる文化を作ったらよいのにね。

テ:おお〜いいね!

な:ちなみに、うちの予備校は「反転授業」というものを数年前から導入しています。どういうものかというと、YOUTUBEに全単元の授業内容がアップされていて、家で動画を観てきて予習をさせます。もちろん動画に収めているのはバリバリ授業が上手な予備校講師の授業です。予備校に来た時に動画で観てきた内容について演習をさせたり、質問に答えたり、その場で添削をしてあげたりしています。また演習の時に理解ができないところは、その場で動画みるように指示して復習させています。授業する側は、かなり楽だし、成果も出るので一石二鳥ですよ。

テ:面白いね!

な:いい先生の授業動画がストックしてあったら、座って教科書を読み上げてるだけみたいな雑な授業しかできない先生も動画見せるだけでいいから楽できるよね。しかも生徒たちもわかりやすい授業が受けられて、みんな幸せだよね。

テ:良い授業を取り入れて、向上していく謙虚さが先生に備わっていたら良いと思いますね。先生が少し工夫をして頑張ってる様子が見えたら、生徒もついて来ますよね。ほんとにちょっとのことで大きく変わるんだけどなあ。

M:授業をしっかり頑張っていたら割と一目生徒からおかれますよね。だからみんな頑張ったらいいのにね!

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