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ここが変だよ!?日本の学校(Part1校則について⑥)

現職の学校の先生と元教師で、現在の学校教育についてディスカッションしながら、新たな教育の可能性を提案していきます。

このプロジェクトを、悩んでいる学校の先生と、将来教員になりたい学生に捧げます。

企画への思い・詳細はこちらをご覧ください。

<メンバー紹介>
*Mさん
中高一貫の私立学校で働かれています。
民間企業や起業も経験されている経験豊富な先生です。

*テキトー教師さん
https://twitter.com/tekitoo_T_cher
若くして、ある都道府県の中学校で「教務主任」を務められている優秀な先生です。

*ながめ
https://twitter.com/mgnjapan
元高校教師で、現在は予備校講師以外にも、速読教室やアイドル活動、大喜利イベント、などたくさんのプロジェクトを運営しています。

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「ここが変だよ?!日本の学校」校則編⑥

テ:生徒たちが「鳥かご」の中から、出ないように出ないように、出たら叩くみたいな文化がありますよね。やっぱり。

な:でもやっぱり抑圧するから、したくなるって思うんですけどね。バイト以外でも「男女で一緒に帰っちゃいけません」みたいな校則もあるでしょ!?

M:あるある!不純異性交遊的なやつね!

な:一緒に帰るだけやん!友達やん!みたいなね。じゃあ教師の皆さんは、男女で一緒に歩いてたらそれは付き合ってることになるんですか?みたいな話だと思うんですよ。そこも封じ込めようとかするから、あかん方向に行ってしまったりとか、コソコソやるようになったりすると思うんですよね。

M:実際その校則、注意する方もイヤなんですよね。「おい!お前昨日女子と帰ってたやろ!」みたいに言わないといけないけど、なんか妬んでるおっさんみたいに見られないか心配で。笑

テ:いややな〜!

な:同じようなノリで女子生徒の下着の色まで注意しないといけないのはキツかったですね。校則では白かベージュじゃないとダメだったので。

M:ええ〜!男子生徒のカッターシャツの中に着る柄シャツ・色シャツを注意するっていうのはうちでもあるけど、それは厳しいなあ。

な:そんなの注意できないから、たくさん見逃してきました。笑

テ:あとは、うちの学校はスカートの丈には異常に厳しいな。スカートのウエストの部分折って短く見せてる子に指導するときは35歳以上のベテランの男性教員でも、グッと掴んで自ら折り目を正しく直させるとかしてましたね。完全にセクハラですけどね。

な:あと、セーラー服のリボンの結び目は何センチとかもありましたね。

M:え!そんなのあるの!?

な:はい。自分が学生の時もありましたし、教師として指導したこともあります。学年によって先っぽを短く結ぶのが流行る学年とか、緩く結んでフワッと見せたい学年とか色々あって、様々なので明確にルール化しないといけないんでしょうね。

な:結局、校則って必要なんですかね?白黒つけてもいいし、グレーな感じでもいいと思うんですけど、皆さんどうですかね?!

M:ない寄りのなしです!

テ:僕もおんなじような感じですね!

な:じゃあ、必要な校則ってどんなものがありますかね?

M:他人に迷惑をかけないためのルールは必要だとは思います。

な:「自転車で複数人で通行する時に広がるな」とかそういうのですかね?

M:そうそう。そういうのはいると思う。マナー的なものとかね。

な:でもそれくらいですよね。授業中にトイレも堂々といけばいいし、水も飲めばいいし。テキトー教師さんはどう?

テ:うん。校則の作り方とか柔軟にやれたらいいなと思ってるけどね。それこそ、生徒と一緒に作っていけたらいいと思う。まあ公立学校は地域の人に頼ったりする部分もあったりするから、地域の人の声も多少は入れながら、最終は生徒・教師の話し合いで決まっていくような流れになっていったらいいなあ。

な:それって今からすぐにできないのかな!

テ:まあ、できると思うし、去年までそういう風に動いてたんだけど、やっぱり校長による裁量が大きいから、今年から新しく赴任した校長だとしんどいな。それこそ女子生徒でも、スカートじゃなくてズボンを履いてもいいように生徒会の生徒も巻き込んで動いてたんだけど、今の校長が来てから猛反対を受けて、計画がぽしゃったなあ。

な:ええ〜!それはいいことなのに〜ショックやなあ。

テ:どうにかして一度生徒会を中心に校則を変える体験をさせたいなと思ってて、実際変えることができたら子どもたちも「変えれるんや!」ってなってくると、学校が変わるチャンスだと思うのよね。

な:校則だけに生徒を「拘束」するのはもうやめませんか!?なんつって。

一同:・・・・

な:取り乱しました。すみません。でも生徒と学校がもっとフラットになるような仕組みや雰囲気づくりが大事だなあと思いましたね。今日はありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

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