岩手での高級漆芸時計の夢
セイコーが漆芸時計を発売。
この螺鈿は金沢の漆芸家・田村一舟さんが手掛け、時計の組み立ては岩手・雫石高級時計工房。
本当は漆原料から漆芸制作、組み立てまで地元岩手で、と願っているのですが、なかなか実現せず。セイコーは以前、盛岡の岩山漆芸美術館の全さんとコラボして1本5,000万円の中尊寺金色堂をモチーフとした蒔絵モデルと数百万円の漆芸クレドールを制作したことがあり、その後全さんがトラブルを起こして帰国してしまったためその影響があるのかもしれないです。
私もその当時漆芸美術館に勤務していた(数週間ですが)ので、なんとも言えない気持ちです。しかしながら、岩手でも高級路線を目指そうとした全さんのチャレンジは評価すべきでしょう。
その後漆芸時計は盛岡の時計店・TMプラネットの田口さんが「浄雅」というブランドを立ち上げて奮闘されています。
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000449.000010826.html
<クレドール>より、螺鈿細工で「流星」を描いた漆ダイヤルの限定品を発売
セイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長:内藤 昭男、本社:東京都中央区)は、<クレドール>のArt Piece Collection(アートピースコレクション)より、漆塗りダイヤルに螺鈿細工を施した数量限定モデルを、2月10日(金)より発売いたします。希望小売価格は1,650,000円(税込)です。
<商品特徴>
高度な漆芸の技とコンテンポラリーデザインを組み合わせた新表現
デザインテーマは「流星螺鈿」(りゅうせいらでん)。漆芸家、田村一舟氏の技により、漆黒の夜空に無数の星が流れる情景をダイヤルに描写。伝統的な螺鈿細工を、現代的なデザインで演出したモデルです。
無数の星が放射状に流れる流星群を、螺鈿の貝特有の様々な色の輝きによって鮮やかに表現しています。使用している貝の幅は僅か0.2mm。先端加工技術と手業を駆使して、極細にカットしました。
時目盛となる螺鈿には、漆黒のダイヤルに際立つ明るい輝きを持つ白蝶貝を採用し、視認性にも配慮しています。その他の螺鈿には様々な色を放つ夜光貝を使用し、夜空に煌めき消えゆく流星の、はかない輝きを表現しています。職人の手作業による精緻な技を、存分にお愉しみいただけます。