映画ドンキホーテを見ましたが。
「映画を観るために映画館へ行く」
何という物好き、贅沢な休日の時間の使い方だろう。ドア to ドアで合計約5時間だもの。
仕事で試写を観る以外だと本当に何年ぶり。AmazonプライムとNetflixで映画館にわざわざ交通費や飲食込みで3,000円近く払って出ばる意味が分からなくなった自分は家の50インチで十分。それに、公開タイミングよりストリーミングに落ちて来たときの方がオンラインの評価が固まってるので、話題先行で中身は退屈な作品を見てがっかリンボすることを避けられる。
この映画は権利問題で万が一ストリーミングに出なかったらヤバいと思ったので止む無く映画館へ。でも、中途半端なスクリーンサイズのシネシャンテだと映画館に行った有り難みを全然感じなかった。映画クラブの試写室みたいだ。
内容は監督ファンの自分は作品の背景も含めてまあまあ楽しめましたが、人にオススメはしないかな。普通のファン以外の人がお金払って観た時、単純にエンターテインメントの土俵でスターウォーズとかと比べちゃうと絶体に満足しないと思う。
あと、邦画の予告を観て「相変わらずだなあ」と残念な気持ちに。
フェリーニとかゴダールとかを観て、理屈こねて分かったふりして「小難しい映画を観ている自分」アピールがモテ要素だった時代もあったけど、今となってはそんなの失われたファッション。だから、これからこういう映画っぽい映画は消えていくんだと思います。残念というか、表現のあり方は時代に連れて変わってゆくんで、どうもこうもないのかなと。
音楽もそうだけど、映画や音楽にもはや昔感じたワクワクは無い。少なくとも自分には。実際の体験や最新テクノロジーに触れたりした方が断然エキサイティング。あるいはむしろゲームとか。
映画っていうフォーマットもそろそろ限界なんじゃないかなあと思った久々の映画鑑賞でした。