黒海は本当に黒い海なのか?
答えから言うと黒海はやはり黒い海ということになります。墨汁のように真っ黒というわけではないですが、写真以上に実際はかなり黒く見えます。ただし、夏はそれほど黒くは見えませんが、秋から冬さらに春にかけては晴れていても黒く見えます。日本の海を見慣れていると特にそう感じるのかもしれません。日本でも日本海側の方が太平洋側の海よりやや濃い青色に見えます。
ちょっと調べたところ、黒海に流入する大河(ドナウ川、ドン川、ドニエプル川など)は数多く存在しますが、出口はボスポラス海峡のみ。このため、
水深200メートルより深い深層部分では、塩分の濃い地中海から流入する海水が層をなしています。ここでは、硫化水素と鉄が結合した硫化鉄が生成されていて、この硫化鉄の黒さが黒海の海の色に影響を与えていると言われています。夏の間は黒さをあまり感じないので、季節的な要因があるのかもしれません。
黒海は最大深度2200メートルということなので、結構深いですね。しかも、水深200メートルより深い部分が酸素が全く届かない死の世界だと言われています。本当の理由は分かりませんが、黒海がなぜ黒海と命名されたのか妙に納得してしまいました。
とはいうものの、黒海は美しく、波も高くありません。サーフィンには全く向いていませんが、パラセーリングはこのバトゥミでも盛んです。夏だけでなく冬もよくやっているのを見かけます。
日本からだとちょっと不便じゃないの、と思われるかもしれませんが、東京から1回のトランジットでバトゥミ国際空港に到着します。国際空港とはいっても本当にローカルな小さな空港です。ただし、夏は利用者が格段に増えます。一方で、冬は閑古鳥が鳴いてますけど。東京からは、トルコ航空利用でイスタンブールでのトランジットが一番早いです。