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旅行記 ハネムーン戦記 #16

Hi, this is Japanese AKI.

ホームレスと操縦席

コーヒーを飲み終わった私と夫は『スモーカーズ・ポール』に食後の一服に行きました。タバコを吸って立っていると女のホームレスがやってきて、私のタバコを指さして "Give me." と言いました。"No!!" と断ると一瞬去りそうにむこうを向いたのですが、またふり向いて今度は夫に "Give me."と言いました。

私はすかさず "No!!" と言いましたが、人のいい夫はすでに胸ポケットに手をやっていました。それを見たホームレスがいつまでも立っています。

"See!? This is our last one!! So no more cigarette!!"
いい!?これは私たちの最後の1本なの!だからもうタバコはないよ!

ホームレスは、未練がましくふり向きながらいなくなりました。ホテルに戻るとき夫が「アキちゃん、あんなにキツく言わなくてもよかったんじゃない?1本ぐらいあげてもよかったのに...。」「なに言ってるの!?私たちまだ滞在するんだよ!一度あげたら、くれる人だって思われるじゃないの!」

夫まで怒鳴りつけると、夫はぼそっと「アキちゃん...刺されたりして...。」と呟きました。このあとセスナのオプショナル・ツアーに申し込んであります。私たちが送迎を待っていると、来てくれたのは日本人の小倉さんという方でした。ほかのお客さんはもう1組若いご夫婦だけでした。

ホノルル空港まで行って、セスナの会社のオフィスで受け付けをしました。ドアを開けると格納庫に直接出ました。セスナはもう外に出されてあります。「どちらが操縦席に乗りますか?」と小倉さんが聞きました。2人で後ろの席だと思っていた私はその言葉に小躍りしました!

「操縦席に乗れるんですか!?」「よければ操縦してもいいですよ?」「え、どうしよう...。車さえペーパーなのでそれは、やめておこうかな...。」「で、どちらが前へ?」私は一瞬、夫の顔を見ましたが「はい!飛行機好きの私が行きます!」

セスナの翼を歩いて乗り込み、ヘッドフォンをつけて管制塔からの出発の許可をわくわくと待ちました。

Thank you for listening. I hope you like it and follow me.

音声でもどうぞ→Face Book, Aki Chiba

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