旅行記 初めてのハワイ #12
Hi, this is Japanese AKI.
カップヌードル
靴屋さんの帰り、ABC ストアで食品を買いました。2020年3月にハワイに行ってきましたがコンビニのおにぎりは見てこなかったので現在はわかりませんが、当時はスパムおにぎりしか売っていませんでした。
そこでカップヌードルとサンドイッチと、ちょっとしたものを買ってホテルに戻りました。部屋でカップヌードルにお湯を入れ、息子に食べさせようとすると「こう君、自分で食べるー。」と言います。
「だめ、熱いよ!」と叱ったのですが「自分でできるー!」と体を揺すってぐずりはじめたので、疲れ切っていた私はめんどうくさくなって「気をつけてね。」とカップヌードルを息子に持たせました。
ところが息子がお箸を持って食べようとしたとたん、案の定カップヌードルをひっくり返してしまいました!熱いお湯がかかって火がついたように泣き出す息子。
慌ててズボンを脱がせて抱き上げてシャワー室に駆け込み、水を出しましたがいつまでたってもぬるいままです。息子の泣き声にパニックを起こしながら電話に飛びつきました。受話器を取ると
"May I help you?"
私は「イエス!イエス!」と叫んで「ルームナンバー、セブン、ワン、スリー、マイソン、カップヌードル、ホット!シャワー、ウォーム!」すると受話器の向こうで沈黙があったあとガチャンと電話が切れました。
(切られた!もうだめだ...。)と自分も泣きそうになっていると、ドアがノックされました。出てみるとさっきのカタコト日本語のホテルマンが立っていました。袋を差し出され「コレダケシカ、ナイヨ。」と言われました。
中には氷が入っていました。「ありがとう!」ホテルマンは部屋を興味深げに覗き込んで裸で泣いている息子を見ましたが、肩をすくめて去っていきました。
息子が泣き止み落ち着いたころ、私はまた肩をすくめて出て行ったホテルマンのしぐさを思い出し(チップはいくらだろう...?)と考えていました。日本では仲居さんに千円~2千円ぐらい包むだろうと思い、ティッシュで20ドル札を包みローマ字で "KOKORODUKE" と書きました。
息子の手をひいてエレベーターを降りて行くと、さっきのホテルマンがいたので無言で包みを差し出しました。ティッシュを受け取って不思議そうに「ココロデュケ?」「イエス、こころづけ。ジャパニーズスタイルチップ。」ティッシュをあけて、20ドル札を見たホテルマンは
"Thank you!!"
それから「ムスコ、ダイジョウブ?」と聞きました。部屋に戻ってくたくたに疲れきった私は、息子が寝るときに手放せない黒猫のジジをトランクから出してベッドに転がりこんだのでした。
Thank you for listening. I hope you like it and follow me.
音声でもどうぞ→Face Book, Aki Chiba
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