旅行記 ハネムーン戦記 #14
Hi, this is Japanese AKI.
ウェイターの愉しみ
ハワイ到着日の夜です。ロブスターを食べに中華レストランに来ています。上海蟹も頼みました。楽しみに待っているとウェイターがやって来ました。「来た!」ウェイターがトレイを私の前に差し出しました。給仕してくれるのかと思ったら、そこにはなんと、生きた蟹がのっていました。「ひゃあっ!」と悲鳴をあげて
"Not boiled!?!?!?"
茹でてないの!?!?!?
隣りのテーブルの奥さんがクスクスと声を立てて笑い出し、ウェイターはニヤニヤしています。夫が「どんな蟹か見せに来ただけだろう?」「なーんだ、ビックリした。そういう料理なのかと思っちゃった。」蟹をつついていたウェイターは私の反応を十分愉しんだのか、やっと蟹を持っていなくなりました。
しばらくしてウェイターは今度はちゃんと調理したものを持ってきました。山盛りのロブスターと山盛りの上海蟹です。夫と私は食べだしました。中国人のウェイターはあっちのテーブルで英語、こっちのテーブルで中国語とおしゃべりして歩いています。
私たちのテーブルにも何度もやってきては、カタコト日本語で「おいしい、おいいしいね!おいしい、おいしいね!」と言いました。そのたびに私たち夫婦は「おいしい、おいしいよ!おいしいおいしいよ!」と返事しなければなりませんでした。
お会計のときウェイターは親切に
"The tip is included. Do you need a taxi?"
「チップは含まれてるよ。タクシーは要るか?」
と聞いてくれました。ひどい訳だと思われるかもしれませんが、本当にそう聞こえる口調だったのです。ウェイターが戻ってきて "Pony" と言いました。またわかりませんでした。「ポウニー?」"Yes, pony."
「ポウニー、ポウニー...。」とまたぶつぶつ言いながらレストランを出た私ですが、迎えに来たタクシーの行灯に "Pony" と書いてありました。こうしてドタバタだった到着日は終わり、私たち夫婦はハネムーンなのにツインだったベッドでそれぞれ眠りました。
Thank you for listening. I hope you like it and follow me.
音声でもどうぞ→Face Book, Aki Chiba
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