旅行記 ハネムーン戦記 #46
Hi, this is Japanese AKI.
ヒラリー
コンビニのデリで買ったポケ丼は、夫でも食べきれず半分も残しました。夫はベッドでひっくり返っています。最終日の今夜を、それで終わらせるつもりのなかった私はレセプションまでひとりで行きました。
レセプションに行くと、そこにいたのは到着日の日本女性スタッフでした。
「あー、あなたでしたか。あなたがいないので英語に苦戦してましたよ?」
私が軽口を叩くと彼女はまじめに
「そうでしたか。それはすみませんでした。自分のシフトしか出ていないもので...。」
「ところで近くにファミレスってある?」
「そうですねぇ、一番近いのはデニーズですが...。」
「完璧です!日本とアメリカのデニーズはメニューが違うと聞いたことがあります。デニーズに行きます。地図をください。」
「へー!そうなんですね。私は知りませんでした。」
こう言いながら地図に〇をしてくれた彼女でしたが、私は彼女に言わなかったことがありました。実はメニューの違いも何も、私の住む札幌にはデニーズが無いのです!こうして最後の晩ご飯も初めてのレストランになりました。
部屋に戻った私は「デニーズに行くよ!」と宣言しました。「いいよぉ。俺、腹がきついよ。」「私に晩ご飯無しと言うつもり!?ジュースでも飲んでればいいでしょ!」こうして地図を手にまた夫婦でビーチサンダルで出かけました。
デニーズはがらがらで、私たちの他にはおじいちゃんグループが一組いただけでした。席に案内されたのですが、ウェイトレスが注文を聞こうと立っています。困った私は
"Ah... This is our first time to come to Denny's. So, we don't know about the menu."
あー、私たち、デニーズに来るのは初めてなんです。だからメニューを知りません。
"Then, you need a time."
「じゃあ、時間が必要ですね。」
ウェイトレスたちは4~5人は居て、みんな暇で厨房の辺りをぶらぶらしていましたので
"Can I have your name? Otherwise I don't know who is who... You know."
名前を教えてくれる?じゃないと誰が誰だかわからなくって...。
"Of course. I'm Hillary."
「もちろん。私はヒラリーです。」
こうしてヒラリーは立ち去りました。私たち夫婦はやっとメニューを開くことができたのでした。
Thank you for listening. I hope you like it and follow me.
音声でもどうぞ→Face Book, Aki Chiba
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