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君に届け、、スポーツのチカラで世界を鮮やかに

「もうすぐ終わりか。。。」

そんなことを考えながら、練習会場まで1時間ほど電車に揺られながら向かう。
思い返せばフットボールからはたくさんのことを教えてもらった。

12月17日の試合で僕の10年間のアメリカンフットボール人生が一旦幕を閉じる。
高校で3年間、大学で4年間、社会人で3年間(プラス2年間のコーチング) 振り返ってみても楽しい思い出ばかりだ。

僕が成長するにあたって、アメリカンフットボールはなくてはならない存在だった。

自由な校風が気に入って進学したはずの高校でフットボールに出会い、体育大学出身の先生からゴリゴリの体育会流の礼儀作法を学んだ。

一人称は「僕」
先輩、先生を見たら「おっ」と挨拶。
100メートル先でも先生の車を見たら会釈。
年賀状はペンで手書き。
先生のいうことは絶対。
「常に見られているよ」というメッセージだったのかもしれない。

大学では「信念・信頼・責任・誇り・感謝」の、チームコンセプトに基づいて、チームの過渡期にキャプテンという大役を務めさせてもらった。
ここで1つを思い出を。

大学4年生時、キャプテンとして僕は
「このチームに自主自立・学生主体の基礎を作る」
「元気に・明るく・ポジティブに」
1つの野望を胸に3つの言葉をチームに一年間伝え続けた。

中央大学は自主自立がモットーの大学。
フットボールにおいても、コーチに指示されてやるのではなく、自らの「勝ちたい」という思いで、自ら考え主体的に動く。
当時は「やらさせている感」がチームに充満していたので、それを打破し次のレベルへ行くために学生の幹部陣で話し合った結果である。

どんな時も3つの気概をもって取り組み、プレーすることで厳しい局面も乗り越えらる。
苦しい練習もネガティブに取り組んではメンタル、フィジカル、チームワークなどなにも向上しない。常に「元気に、明るく、ポジティブに」いることで物事の違う側面も見えてくる。
その先に"勝利"と"目標達成"がある。
そんな気持ちで僕はこのフレーズを選んだ。

大切なことは「心・技・体・知」
どれが欠けても勝てない。

ここで別の思い出をもう1つ。

リーグ戦は進み、チームは2敗。
目標としていた関東制覇~日本一~は達成できない状況になり、チームもバラバラになりかけていた。
「もうやる意味ねぇよ」そんな4年生の心の声が聞こえる。
そんな時でも僕は僕なりの
「元気に、明るく、ポジティブに」
を、実行し続けた。

最終戦前日、当時1年生だったプレーヤーに

「MOCCHYさんは2敗して、目標も絶対達成できない状況でも、そんな風に振舞えるんですか?もうみんな聞いてないのに。。。意味ないとか思わないんですか?」

と聞かれた。

僕は素直に、

「そう?今もこうやって話しかけてくれてるYOUがいる。それだけでみんなの変化を感じる。誰か言い続けるしかない。今年だけじゃないからね、このチームはずっと続くから。いつしかチームの基礎になってくれればそれでいいのかな?」

と答えた。

このプレーヤーが最終学年の時、王者日大を破った。
そして、彼は今でもXリーグの強豪で社会人フットボーラーとして活躍している。チャンピオンシップゲームでMVPも取ったようだ。

ちなみに、中央大学ラクーンズも関東では上位校に定着し、毎年、学生日本一を達成するんじゃないかとワクワクさせてくれる。

きっと僕の思いはいろんな形で後輩達に届いている。

最終戦


さて、なぜ社会人にもなり、家族との時間を犠牲にしてまでアメリカンフットボールを続けるのか?

それは、僕が「スポーツのチカラ」を信じているからだ。

スポーツのチカラで世界を鮮やかに。
2019年12月に僕が出会った言葉。
「スポーツを通して、多くの人の人生を豊かに」
そんな気持ちが込められている。
ワールドカップ、オリンピック、WBC、世界陸上、格闘技、どんなスポーツの祭典でもたくさんの人に感動と希望をもたらす。
僕はそんなスポーツの一端を担いたいのかもしれない。

そういえば、僕のフットボール復帰のきっかけは
アメリカ留学を終えようとしていたときに、友達から来た一通のLINEだった。

「MOCCHY、アメフトやらない?」

その友達に恩もあったし、学生の頃から一緒にプレーしたいと思ってた僕の中の「ワイルド」のイメージを具現化した人がブルザイズ東京にはいたので、やることを決めた。

でも、いつの間にか僕はスポーツのチカラを信じて、スポーツで世界を鮮やかにしたいという熱い想いに搔き立てられていた。
そんなこんなで、僕は週4のトレーニングとフットボールを今日も続けている。

最後に僕なりのスポーツのチカラで世界を鮮やかにしているストーリーを紹介。

僕の背番号は23番。
23番といえばマイケル・ジョーダンを思い浮かべるバスケットボールファンは多い。
僕は身長は190センチもないし、なんならバスケットボールをしたこともない。
ただ、僕のフットボールを試合を観て
「23番ってやっぱりいいよね!(マイケル・ジョーダンを指す)スポーツも違うし、見た目も全然一緒じゃないんだけど、なんか心をも燃やしてくれるよね!スポーツしたくなるよ!」
この人にも届いている。

ある日の職場で。
「うちの子、勉強が苦手で、読み書きもまだまだ、でも力がすごいんです。
先生、何か教えてあげてください。」
そんな相談を受けた後、その子が僕の試合を観に来てくれた。

「アフロ、頑張れー!!!!!!」
「23番!」

試合に出てない僕を誰よりも大きな声で応援してくれるそこの君。
今は有り余るエナジーの使い方が分からないかもしれないけれど、君のそのエナジーはいつか君の選んだ道で発揮される。

「フットボールすごく楽しかったみたいです!普段楽しいとか言わないから…本人なりに力の発揮場所に気付いたみたいです。先生ありがとう!」
とお母さんから。

きっと、君にも届いてる。


試合前

最後に、
僕はストレングス&パフォーマンスコーチとして、
トップアスリートのパフォーマンスアップはもちろんのこと、
多くの人がスポーツ&フィットネスを通して、
心身ともに健康になり、
人生を前向きに楽しむお手伝いをできればと思っている。

スポーツって最高だね。

#スポーツのチカラを感じた瞬間

Twitter: @ShotaMochida




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