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レッスンの8割は学生に話させること!

「もっとわかりやすく説明しなきゃ」「もっと学生に話させなきゃ」と思うあまり、講師が話しすぎてしまうことが多々あると思います。
でも、「話しすぎている」と気づかないことが多い。
具体的な数字は忘れてしまったんですが、私が昔、教わったのは、講師が話す割合は確か3割とか2割、学生7割/8割、これくらいだったと思います。

でも、どうやって・・・?


1・講師が興味ある内容に飛びつきすぎない

人と会話をする時、自分が詳しかったり、経験したことがある部分に飛びついて、話を膨らませていくのは当たり前のことなんですが、これは日本語のレッスンとなると、話は別。
講師自身のエピソードは、学生にとっては「どうでもいい」んです。
「そうなんですか!実は私も去年〜た時、〜ましたよ。それで・・・」など、講師のエピソードは、実は、学生は特に興味がないのです。
それよりも、いかに学生自身のエピソードを話させるか、それを講師が引き出す質問をすることが大切です。
会話中、自分が、話したい!それ知ってる!と思っても、そこはぐっと我慢。自分の話はしない、くらいの気持ちでいいかもしれません。
話し上手ではなく、聞き上手になりましょう。

2・学生が話したくなるような質問の仕方をする

これも、昔、私の師匠から教えてもらいました。
会話中に、インフォメーションギャップがあると、会話って弾むんです。
なので、時には講師が知らないふりをして質問することも必要です。

例えば、フリートーク中、
学生(in アメリカ):昨日、映画館で映画を見ました。
講師:そうですか。私はアメリカの映画館に行ったことがないんです。(←私知らないから教えて欲しい!という気持ちをアピール)
アメリカの映画館の食べ物や飲み物はどうですか?何がおいしい?高い?(←知らないアピール)

など、

たとえアメリカの映画館に行ったことがあるとしても、行ったことがないふりをする。
たとえアメリカの映画館について知っていたり、講師が興味がなくても、興味があるように「私それ知らない!知りたい!教えて!!」という感じを出す。
そうすると、学生が「じゃ、教えてあげようか」という気になります。
これが「話したい」と思わせるということです。
もう少し上級者なら、「アメリカの映画館に行ったことがないんですが、私は映画が好きなので、いつか行ってみたいんです!どうやってオンラインでチケットを買うのか具体的に教えてもらえませんか?」など、「興味ある!知らないから教えてー!」感を出すことを忘れずに、具体的な方法を説明させるのもいいと思います。

明日からやってみよう

この2つのことを頭に入れておくだけで、フリートークやアイスブレイク中の学生の発話量は増やすことができるはず!
「こんな時はどうすればいいの?」という質問がありましたら、どうぞコメント欄まで!

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