「with コロナ」の理念とは?!
コロナ後は企業のマネジメント、人材育成、採用…がこれまでと比較し間違いなく変化することを私たちは実感しています。
しかし、ではどう変わるのか?多くの専門家がメディアで自説を述べられ、どれも一考に値します。
その中でわたしが目にしたのが東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の若松英輔教授が発信したあるキーワードです。
そのキーワードは “つながる” です。
例えば、これまでの企業は「会社と従業員が“つながる”」イメージでした。しかしコロナ後は「理念と従業員が“つながる”」ようなイメージを言われているんだろう、と私は理解しています。
具体的な事象を表す言葉ではないので、すぐには理解・納得いかないかもしれませんが、”つながる”とは本音と本音をお互いが共有し、わかり合えるなるような結びつきを言うのでしょう。
例えば、企業の現場ではこんな事例が参考になるかもしれません。
5月末に起きたアメリカ白人警察官による黒人死亡事件。その後に起こったデモや略奪を巡ってのトランプ大統領による「軍を動員し、銃撃もためらわない」とするSNS(Facebook,Twitter)への書き込み。
Facebookへの書き込みに対して、同社は特に「閲覧への注意喚起ラベル」が貼られることなく放置されました。(Twitterは制限対応)
Facebookの幹部は、自社の対応について「マークCEOの考え方を変えなければならない」と賛同した他の従業員とオンラインストライキを決行。
Facebook広報もストへの対応として「多くの従業員が今現在、感じている痛みは認識している」として意見表明を奨励し、今後も引き続き率直な意見を求めるとしました。参考サイト (CNN.co.jp 日本語サイト)
会社は色々なことがあり、正論だけでは経営できないことは言うまでもありません。しかし、このような声を上げる従業員がいて、それに対して会社側も理解をし改善していく姿勢を見せる。
このような関係は、ある意味でこれからの企業像を示す一つの事例であり、今回の”つながる”を理解するケースと考えます。
2020年後半、当社では企業理念やクレドの改訂を各クライアント企業に進言するつもりです。その際のキーワードとして、この”つながり”を皆さんと議論し言葉にしていきたいと考えています。