多様な価値観の社員を結びつける方法
在宅ワーク、様々な働き方、若い世代とベテランとの仕事観のギャップ…など、コロナ禍も相まって日本の企業では「多様化」がキーワードです。
しかしクレド実践企業であるジョンソン&ジョンソン(JNJ)のような海外企業では、昔から様々な国籍の人たちが集い、国毎に違う法律や文化、価値観の元で仕事をしています。つまり今の日本の先取りを数十年前から実施していると考えていいでしょう。
そういった多様な価値観を持った従業員にどうしたら統一感を持って企業の目的であるビジョンやミッションの実現を目指していけるのか?
JNJではコンプライアンス(ここでは狭義の解釈)、つまり法律やルールなどで従業員行動や業務を規制するマネジメントは難しいと考えています。
では、どうするか?結論的には「倫理」をマネジメントの基本に置くことが国や世代を超えた従業員をバインドするために必要だと確信しているのです。
倫理、これは我が信条(Our Credo)を貫く思想です。『自分たち従業員が倫理的で、ステークホルダーに対しどのように向き合い貢献していくべきか?』を追求する、いわば”すべての従業員が納得できるドラフト”なのです。
翻って、私たち日本企業ではどうでしょうか?「倫理」というと過去の古い”仕来り”と考え、それを再度活かそうという発想はなかなかありません。が、今年、総合商社の伊藤忠が「三方よし」を企業理念にすえたように、コロナ禍の今こそ、改めて「倫理」を基軸にしたマネジメントを目指すべきではないでしょうか。
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