【特別編】混迷の「今」のクレドとは
クレドを作成したい、というIT大手の経営者とミーティングをしました。
このコロナ禍で混迷している時期に、果たして有効な内容のクレドが作れるだろうか?という疑問を持っています。
確かに誰もが確信を持った正しい「解」を持てていないのが、多くの企業現場の実情でしょう。
ここで思い出すのが今年3月のコロナ渦中にドイツのメルケル首相が演説し、直後から支持率がV字回復したという事実です。
彼女は「自分もどうしていいか分からない」と国民に率直に訴え、「これから出す政策は上手く行くかは分からないが、付いてきて欲しい」と続けました。
リーダーシップとはあくまでポジティブであるべきだ、との従来説とは逆の真摯な態度にドイツ国民の共感が集まりました。
まさに、今の時代につくるクレドはこの考え方でいいのです。「ステークホルダーへの貢献」という基本はあくまで揺ぎ無く、でも柔軟に経営者の今の考え方を言葉として紡ぐ。
クレドには「一度作成し掲げたら不変」という考え方はありません。ジョンソン・エンド・ジョンソンでも毎年のようにサーベイを実施し「クレドを変更すべきか検討し、必要なら変更を厭わない」という姿勢であることからも分かります。
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