理念とは！？　　　　　　　　　　　「意思決定のトレーニングツール」

海外企業の理念（Corporate Philosophy）では必ずと言っていいほど「Ethics（倫理）」について触れられる箇所があります。

倫理とは、辞書によると「人として守るべき道。道徳。モラルであり正しく行為するための規範」と書かれています。

日本は比較的に近しい価値観の人々が古くから社会を形成してきたので、企業理念の中に倫理について殊更深く触れなくてもよかったのかもしれません。ある程度、誰もが同じような解を提示することができると考えられたからです。

ではなぜ海外企業は倫理を大切にするのか？　

それは様々な価値観の中で「優れた意思の決定」を誰もが出来るようにするためだと説明できます。

AかBか迷ったときに、どちらを選択するか？経済性か社会性、はたまた功利性からアプローチしていくのか？それらジレンマが起きた時に安易な判断をしないよう日頃からトレーニングするためなのです。

つまり企業理念やクレドとは経営者や従業員にとっての「意思決定（Decision making） のためのトレーニングツール」として存在すると言えるのです。