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オーストラリアで永住権をとるには②
はじめに
この記事は前回の記事の続きになります。
これまでの内容はこちらから
今回は、ワーホリや学生ビザを持つ方にとって一番可能性のある、雇用主指名ビザを通じて永住権を取得する方法に特化して詳しく紹介したいと思います。
これからオーストラリアでの永住権を目指している方には特に見ていただきたい内容です。
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雇用主指名永住権(ENS)取得の主な流れ
ワーキングホリデービザなどでオーストラリアに入国
学生ビザに切り替え、卒業生ビザが取得できるコースを受講
コース修了後、卒業生ビザを取得し、雇用主のもとで少なくとも1年間勤務
勤務態度や成果が評価され、職業に応じた期間(最大4年間)の就労ビザを取得
就労ビザで最低1年間フルタイムで勤務(職種や雇用形態によって要件が異なる)
その後、雇用主指名による永住権を申請
※ 日本での関連職歴や資格によっては、卒業生ビザを経ずに直接雇用主指名の永住権を申請できる場合もあります。
年齢制限について
卒業生ビザ:36歳までに申請
就労ビザ:年齢制限なし
永住権:45歳までに申請
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雇用主指名ビザ申請のポイント
雇用主指名ビザ(ENS)を申請するには、いくつかの重要な条件がありますが、特に大切なのは 「オーストラリアの職業リストに掲載されている職種であること」 です。
職業リストは以下のリンクから確認できます:
🔗 オーストラリアの職業リスト(Core Skills Stream 482)
Core Skills Stream 482の就労ビザを取得するための条件
関連する職歴があり、フルタイムで最低1年間の実務経験があること
関連する資格(qualifications)を取得していること
Core Skills Streamに該当する職歴がある場合、その経験を活かして最大4年間の就労ビザを取得できる可能性が高く、雇用主指名ビザのプロセスをスムーズに進めやすくなります。
最も重要なのは「スポンサー探し」
雇用主指名ビザの取得には、ビザをサポートしてくれる雇用主(スポンサー)との出会いが不可欠 です。
学生ビザの段階から、長く働ける職場を探し、信頼を築くことが大切
一生懸命働いているうちに「就労ビザを出そうか」と言ってくれる雇用主に出会うことが重要
さらに「永住権もサポートしよう」と言ってもらえる雇用主に巡り合えれば、永住権取得の可能性が高まる
そのため、学生ビザのうちから積極的にスポンサー探しを始め、信頼関係を築いていくことが成功のカギ となります。
▶ 移民局の職業リストのページ
※このページ内で「Select visa」から「482」を選択すると、Core Skills streamに掲載されている職業リストが表示されます。
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雇用主指名永住権を目指せる代表的な職業
オーストラリアで雇用主指名永住権(Employer-Sponsored Permanent Residency)を取得しやすい職業の一つに、日本人にも馴染みのある「シェフ(Chef)」があります。
お寿司屋さんやレストランでシェフとして働く場合、この職業がリストに含まれているため、最大4年間の就労ビザ(Temporary Skill Shortage Visa)を申請でき、その後、雇用主指名による永住権取得につながる可能性があります。
シェフ以外にも選択肢が豊富
シェフ以外にも、「ソフトウェア・アプリケーションプログラマー(Software and Applications Programmers)」などのIT分野や、「チャイルドケア(Childcare)」といった日本人にとって馴染みのある職業も対象となっています。
これらの職業で必要な資格や実務経験が認められれば、同様に就労ビザを申請し、永住権取得への道が開けるでしょう。
永住権取得のチャンスを広げるには
要するに、「Core Skills Stream」の職業リストに掲載されている職種に関連する経歴や資格があれば、オーストラリアでの長期滞在や永住権取得の可能性が高まります。
自身のスキルやキャリアを活かし、将来的な永住を視野に入れることも選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
シェフが雇用主指名永住権を取得するまでの流れ
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オーストラリアでシェフとして雇用主指名永住権(ENSビザ)を取得するまでの一般的な流れを説明します。まずは、Core Skills Streamリストに掲載されている「Chef」に関連する学歴や実務経験を積むことが重要です。
① シェフ資格の取得(専門学校での学習)
オーストラリアに到着後、シェフとしての資格を取得することが第一歩となります。具体的には、以下のステップが必要です。
英語力の要件:最低 IELTS 5.5 の英語スコアが必要
専門学校での学習:シェフ関連のコース(Diplomaレベルまで)を修了
この資格を取得すると、卒業生ビザ(Subclass 485)の申請が可能になります。
② 卒業生ビザ(Subclass 485)の取得
専門学校を卒業し、必要な英語力や条件を満たすことで、卒業生ビザを取得できます。このビザを使い、オーストラリア国内で実務経験を積むことが可能です。
③ 就労ビザへのステップアップ(雇用主のスポンサー獲得)
卒業生ビザで最低1年間働き、雇用主からの信頼を得ることで、最大4年間の就労ビザ(TSSビザ・Subclass 482)のスポンサーシップを受けられる可能性があります。
④ 雇用主指名永住権(ENSビザ)の申請
就労ビザで最低2年間働くことで、雇用主からの推薦を受け、雇用主指名永住権(ENSビザ・Subclass 186)の申請資格を得られます。
このように、シェフ資格の取得 → 卒業生ビザ → 就労ビザ → 雇用主指名永住権というステップを踏むことで、オーストラリアでの永住権取得を目指すことができます。
最初の資格取得から適切な雇用主のもとで経験を積むことが、成功のカギとなります。
まとめ
オーストラリアにできるだけ長く滞在する方法として、永住権を目指す、または永住権取得の可能性がある場合、雇用主指名を目指すプロセスを踏むことが現実的なアプローチとなります。
雇用主指名永住権(ENSビザ)を取得するためのポイントは、Core Skills Streamリストに掲載されている職業に関連する職歴や資格を持っているかどうかです。
私たちジャパセンはビザの専門会社ではないため、ビザに関する直接的なアドバイスはできませんが、これまでの経験をもとに、方向性の見直しや進むべき道をサポートすることが可能です。
ビザに関して疑問や不安があれば、お気軽にご相談ください。
また、多くの方が必要な学歴や資格を取得するために学生ビザを活用し、専門学校などへ進学しています。
永住権を目指す場合、どのように進めていくべきか、コース選択や学校選びが重要となるため、具体的なアドバイスも提供できます。
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ではまた。
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