NHS non-training job就職活動、面接、詳細

面接は5箇所に呼ばれた。全てオンラインで行われた。

【A病院(白内障+救急)】
・ロンドンの有名眼科病院の分院で、私にとって初めての面接だった。
・自己紹介の後、(1) 細菌性角膜炎疑いの診断、治療に関して、(2) 白内障の手術のやり方を患者さんにわかるように説明、の2題の臨床問題があった。その後、白内障手術はどれくらい行ったことがあるか、1人でできるかどうか、いつから働けるか、を聞かれた。→感触は悪くなかったですが、不合格だった。フィードバックでは好評価のコメントだったが、なるべく早く働ける人材が欲しいとのことだった。

【A病院(白内障+角膜)】
・同じ病院の別の部署の面接でした。
・自己紹介+take me through your CVの後、(1) 白内障手術で核落下したときにどう対応するか、(2) 細菌性角膜炎の対応を聞かれた。核落下の対応自体は正答だった思うが、まず初めに”謝る”というのが大事だと指摘された。また、過去に同僚とトラブルになった事例はあるかという質問があり、これはうまく答えられなかった。
→フィードバックでは以下の回答を得た。
While your clinical skills and dedication are commendable, we recommend increasing your awareness of NHS practices, such as the Duty of Candour, to enhance transparency and ethical standards in patient care. Additionally, placing a greater emphasis on patient-centered medicine will improve patient satisfaction and outcomes.
→→言いたいことはあるが、PLAB2で勉強する"SPIKE"モデルをもとに、これ以降の面接では医学的な回答の前に患者対応について一言触れることにした。

【B病院(ST1 grade trust doctor)】
・地方の大学病院の募集でした。
・自己紹介+take me through your CVの後、(1) 緑内障発作の対応、(2) 動眼神経麻痺疑いの対応、を聞かれた。その後、このポストは眼科1年目のポストであり手術件数は多くないこと、私の経歴にはそぐわないのではないかと問われ、今回が初めてのNHSでの勤務になるからどのような仕事でも頑張ると答えた。
→私の経歴からするとoverqualifiedのため不合格になった。その代わり別のfellowshipがあるから受けてみないかと言われ、次のfellowshipの面接になった。

【B病院(medical retina fellow)】
・自己紹介+take me through your CVの後、classic typeの加齢黄斑変性の眼底写真、FAGとICGの画像が出され説明する問題が出た。OCTがなく、しかもteams越しの画像で解像度も悪かったこともあり(言い訳です😅)CNVに気がつけなかったが、面接官によーくみてください、と言われ気付いたた。面接は和やかな雰囲気で、日本だとPCV多いでしょ、などと本題以外の話もしました。
→完全に私の黄斑変性の知識不足だったが、結果不合格だった。しかしながら1ヶ月後に追加の合格が来た。C病院の内定をいただいていためこちらは辞退させていただいた。

【C病院(specialty doctor)】
・6月に応募して7月末に返信がきて、8月に面接でした。
・当初、trust grade doctor (ST1-3)で申し込んでいたが、C病院がtracの履歴書を読んでくださり、specialty doctorに格上げして面接をしてくれた(申し込んだ時と名称が違うなと思っていましたが、面接日に説明があった)。
・面接はオンラインで、clinical leadの形成外科の先生、一般眼科のconsultant2人、medical retinaのconsultantの4人との面接だった。まず自己紹介&経歴の紹介をした後、clinical leadより私がどれくらいの手技ができるのかの確認(白内障手術、レーザー、注射など。Ozurdexはできるか?と問われ何のことかわからなかったのだが、硝子体内のステロイドのインプラントのことだった(日本では非認可))。臨床の質問は、(1) 緑内障発作の対応、(2) N-AION(非動脈炎性虚血性視神経症)の対応、(3) DME(糖尿病黄斑浮腫)の対応を聞かれた。緑内障発作は私の施設ではマンニトールの点滴だが、イギリスではダイアモックスの点滴があるようだった。またN-AIONもステロイドの量を聞かれたが、1mg/kg/dayだと思うが日本人は小柄な人が多くイギリスよりも投与量は実際少なくガイドラインで確認しますと答えた。DMEはファリシマブ(バビースモ)を5回打ちしたとて網膜厚が減っている時にどうするか、という質問で、日本ではまだ定ってはおらず、PRNにするかT&Eにするかが多いだ、私は次回外来日と注射日の予約が容易でかつ悪化する前に注射できるT&Eをしている、と答えました(イギリスのガイドラインまで確認していなかったが、後で調べた限り定まってはいないようである)。最後に、後輩の医師が困っている時にどうするかという質問があり、まずは何に困っているのかを確認し、自分も不確かなことがあればガイドラインで調べ、それからconsultantに一緒に相談する、と答えた。合否は週明け発表すると言われたが、イギリス時間のその日の夕方に合格をいただいた。

・C病院は私の履歴書を読んでくださり、面接官も4人と過去最多でした。仕事内容も格上げしてくださっており二つ返事で回答させていただいた。

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