入国審査が意外にあっさり終わった
最近は自動化ゲートで入国できる場所が増えて審査官と問答する機会は減った。イギリスも2019年から自動化ゲート(e-gate)を導入し、日本のパスポートで観光目的の入国なら自動化ゲートを使えるようになっている(日本のパスポートには本当に感謝🙏)。しかし今回は就労ビザでの入国なので自動化ゲートは使えない(はず)。たとえ自動化ゲートでOKだったとしても、ビザを審査官に確認させ押印してもらうことが確実と考え(日本人的思考回路・・・)、また今後の免税手続き等でパスポートのスタンプが確認されるため(デジタル云々言っているのに日本らしい・・・)今回は満を持して"all other passports"の列に並ぶことになった。
私が働くことになった地域はイングランド北部であるため、ヒースロー空港からだと乗り継ぎまたは陸路での移動が必要である。しかしながら、クリスマスシーズンのヨーロッパでの乗り継ぎはロストバゲージの危険があるのと、さらにヒースローでのall other passportsの列は行列ができ時間がかかると考え、マンチェスター空港を選択した(他にもリーズやリバプールにも空港があるがほとんどがLCCのため今回は除外)。マンチェスター空港にアジアから乗り入れているのは香港のキャセイパシフィック航空と、シンガポール航空であるが、今回はシンガポール航空を選択させてもらった(キャセイパシフィックは何回か乗ったことあるが、東京だけでなく日本の5大都市圏に就航しているし、お値段・サービスも申し分なく、またJALと同じone worldでJGCによる優待が受けられるので、好きな航空会社である)。
今回は、羽田→シンガポール→マンチェスターだった。羽田→シンガポールは7時間、シンガポール→マンチェスターは14時間だった。羽田→シンガポールは深夜便だったが安定飛行に入るとすぐに暖かい機内食(焼き鳥のお弁当を選択)が提供された。食事はちょうど良いボリュームで美味しかった。80-90%くらいの座席は埋まっており、日本人よりもシンガポール含む中華系の方の割合が多い印象だった。5時間くらいはうとうとしながらも寝られシンガポールに着いた。マイル修行でアジア便のビジネス、プレエコにも乗ったことがあるが、シンガポールくらいまではエコノミーで十分だと思う(くらいまだ若い年齢だと信じている)。
乗り継ぎの時間があったのでシンガポールに入国した。シンガポールの入国には事前にSG arrival cardをオンラインで申請する必要があるが、パスポートの情報や観光目的など入力すればOKである。最初にシンガポールに行ったのは2017年くらいだが、その頃はまだ紙の入国用紙を記載し、「麻薬を持ち込んだら"死刑"です」と赤字の注意書きが書かれており一瞬ドキッとしたことを覚えている。2017年頃は入国のための列も長かったが、現在は自動化ゲートが用意されており待ち時間無しで入国できた。
シンガポールは25℃くらい、半袖で過ごせ、つい2週間まで-5℃の世界にいた私にとっては気持ち良い心地だった。街は綺麗に整備されており、肉脞麵やチキンライスなどホーカーズで食べ歩きして、"美味しい料理"にお別れをした。
シンガポールを出国し、マンチェスターへの飛行機に乗り込んだ。シンガポール→マンチェスター→アメリカのヒューストンへの以遠権フライトのようだが、こちらは搭乗率50%程度で客層も8割以上が白人の方で、日本→シンガポールとは違う雰囲気だった。ちなみに機材は日本→シンガポールもシンガポール→マンチェスターも同じA350-900だった。A350-900はJALにも導入されており、羽田↔︎新千歳にも最近多く投入され、私にとってはお馴染みの?機材であった。
深夜出発のフライトだったが、安定飛行に入ると食事の提供があった。シンガポール航空は事前に(出発の24-48時間前)に料理を選択でき、このときはブルゴーニュ風の牛肉煮込みにした。お肉も柔らかく美味しかった。JALもANAも深夜便のときは1回目の食事はないか、あってもかなり簡素(結局は経費削減と思われる)なので、しっかりした食事を2回提供してくれる航空会社はありがたい。
間食にはサンドウィッチやお菓子を提供してくれた。エンターテイメントもよく、日本の映画、音楽も豊富に入っている(初めてSPY Familyを鑑賞した)。日本語字幕で見られる映画も数多い。さらに、シンガポール航空はKrisFlyer(マイレージ)の会員になるとエコノミーやプレエコでも機内のインターネット利用が無料になるので、羽田→マンチェスターまでインターネットは使用放題だった。
睡眠もしっかりでき、2回目の食事(これも事前にオーダーした、チキンサテ+ナシゴレン)も美味しくいただいた。この日は霧も出ており欠航になった便も多かったようだが、スムーズなランディングで無事にマンチェスター空港に着いた。
いよいよ入国審査!とやや意気込んだが、この時間帯の他の便の到着は少なかったこと、ヒューストンへの乗り継ぎで入国しない人が少しいたこと、そして多くの人は自動化ゲートを利用したこと(イギリス、EU、シンガポールの人たちは使える)もあり、有人レーンは私含め3組のみだった。すぐに順番が回ってきた。入国理由を聞かれNHSで勤務予定と伝えると、へー日本人でNHSで働くなんて珍しいね、どうして?、あーそうなの、どこのNHSで働くの、あーそうなんだ、NHSで働いてくれてありがとう、頑張ってね!とスタンプをすぐに押してくれた。
イギリスの入国審査は結構面倒くさい印象、記憶がある。最初にイギリスに行ったのは2016年、学生のときの短期留学だったが、そのときはヒースロー空港で、どこの大学?期間は?何勉強するの?どこに泊まるの?・・・など色々聞かれ、3-5分くらいはかかった記憶がある。当時の地球の歩き方には「泣く子も黙るヒースロー空港の入国審査」というコラムがあったと記憶している。勿論、今回はskilled worker visaで、学生ビザよりも不法入国の可能性が低いからかもしれないが、想定よりもあっさり終わった。マンチェスター空港での入国審査を選んだのもよかったと思う。
カート使用料に£1取られたが、ヒースローでごった返すよりはよかったと思う。ビザセンターで貰ったSIMカード(1ヶ月間20GB、最初の1ヶ月は無料!)に切り替え、Uberを捕まえて滞在先に向かった。実はUber初使用だったが、空港発割引とか初回利用割引とか色々使え、1時間の距離を£70にすることができた(札幌→新千歳空港のタクシー利用でも時間帯によってはこれくらいかかる)。ちなみにフィリピンやシンガポールなど東南アジアで使うGrabとほぼ同じ操作感であった(多分こっちの方が日本ではマイナー)。
少し不安があるがこれからの生活が楽しみだ。