【チャートで勝つ!】テクニカル分析の完全総合まとめ①
今回は、テクニカル分析の制度をより上げるための解説シリーズとなっています。
ファンダメンタルズ分析でいくら企業分析をしたところで、急な災害やこの前の急な下落など、何が起こるか予測できません。
ですが、テクニカル分析である程度動きを察知できれば、損失を最小限にすることが出来ます。
ですので、これから解説する内容をしっかり覚えて、より精度の高い取引が出来るように学んでいきましょう★
本日参考にした動画はこちら↓
テクニカル分析とは何か
1,テクニカル分析の定義はなぜ必要?
そもそもテクニカル分析の定義はなぜ理解する必要があるのかというと、
①テクニカル分析の表面的な理解は、危険であるから
テクニカル分析の定義を知らずに、オシレーターやトレンド使用など、表面的なテクニカル手法を使ってトレードしてしまうと、利益を出したかったはずが、大きく損してしまうからです。
ですので、テクニカル分析の定義や、その前提条件をしっかりと理解しておかなければいけません。
②この本のテクニカル分析に直接的な優位性はない
これから紹介するテクニカル分析は、市場で既に活用されている手法で多くの投資家が知っています。ですので、これを使ったから周りと差を付けられるというものではないという事を理解しておきましょう。
では、どうしたら市場で勝てるのかというと、今回解説するテクニカル分析の基礎を正しく理解し、最終的に自分流にアレンジしていく事で、他の投資家との差別化が出来るようになります。
2,テクニカル分析の定義
テクニカル分析の定義とは、”将来の価格動向を予測するために、市場の動きを研究する事”
ですが、それは、テクニカル分析をすれば将来の動向が予想できるという事ではありません。むしろ、”将来の動向は予測できない”という事をまず認めてください。
その上で、なるべく、性格・迅速に、今の価格動向の変化を察知するという試みなのです。
ですので、テクニカル分析では、
・将来株価はここまで上がる
・このチャートは今後こう動く
といった予想をするのではなく、
市場の変化の僅かな兆候を察知する事がとても重要なのです。
3,テクニカル分析を行う3つの前提条件
①市場は全てを織り込んでいる
これは一番重要な前提条件。
例えば以前、アメリカのゲームストップという銘柄が、1日で2倍になるという事がありました。
ですが、その会社の四半期の売り上げは、減少しています。
では、なぜそんなに株価が上がったのかというと、その会社を空売りの推奨銘柄に入れた機関投資家に対して、アメリカの個人投資家が、そういった機関投資家を締め上げるために、多くの個人投資家が買いを入れて株価が上昇したのです。
この様に、株価は市場参加者の心理さえも織り込み、その株価が割高だったとしても、市場こそが全ての真実であり、テクニカル分析を行うならこの現実とのギャップを受け止めて、この値動きを素直に受け入れる姿勢が重要になってきます。
②価格はトレンドを形成する
トレンドというのは、方向性の事。テクニカル分析の殆どは、チャートパターンからトレンドの変化(上昇、下落)を察知するという手法です。
チャートパターンとは、例えば、一度上昇した株価はそのまま転換するまで上昇する可能性が高いという、いわゆる値動きの規則性を表しています。
例えば、下の図のように、株価がランダムに動けば、分析は出来ません。
しかし、下の図のように、下落、横ばい、上昇、と言ったトレンドがあれば、その転換点をすぐに察知できれば株価は方向性を持つので、その方向に沿って売買すれば、利益を掴めるのです。
ですので、テクニカル分析をする際には、その対象となるトレンドが必ず存在するという前提で取り組むことが大切です。
③市場は歴史を繰り返す
例えば下の様なチャートがあったとすると、市場参加者の反応は、
①上昇た株価は下落した前に売りたい
②前回の安値で買えなかった投資家は、なるべく安く買いたい
③なるべく損したくない投資家が売る
といった様な売りと買いを繰り返し、最終的には買いたい人が多くなり、売り圧力が無くなって株価が大きく上昇します。
この値動きは、高値で、「なるべく損したくない」という心理と、安値で、「なるべく安く買いたい」という人間の心理によって形成されます。
こう言った人間の心理は、人間に備わる根本的な性質で、繰り返されます。
この投資家の心理によって形成される値動きをパターン化した下の図を上昇フラッグと名付け、このパターンが出たら、株価が上昇しやすいというようなテクニカル手法を提案し、今でも多くの投資家が利用しています。
この事からも、テクニカル分析というのは、再現性があると言えます。これはテクニカル分析で大切な前提になるので、覚えておきましょう。
4,テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違い
まず、テクニカル分析の分析対象は、市場の値動きになります。この値動きは、過去から現在の市場価値の推移を表しています。
では、その市場価値がどのように決まるかというと、需要と供給のバランスによって決まります。
需給のバランスは、本質的価値によって決まります。市場価値と本質的価値のギャップを埋めるのが需給のバランスで、テクニカル分析では、市場の値動きから需給のバランスを分析し、市場価値から本質的価値を求めるという分析手法なのです。
一方ファンダメンタルズ分析では、政治、金融、業績、災害など、その銘柄に関わる全ての要素から分析します。そこから本質的価値を求めていくのがファンダメンタルズ分析です。
つまり、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違いは、どこから攻めるかの切り口が違うだけで、本質的価値を求めるというゴールは一緒なのです。
テクニカル分析では、あらゆる情報が織り込まれた市場価値、つまり結果から本質的価値を求めるというアプローチで、ファンダメンタルズ分析では、それらを決めるすべての要素から本質的価値を求めるというアプローチの違い。
では、どちらの方が優れているのかを解説します。
5,優位性
結論から言うと、この本では、テクニカル分析の方が優位だと述べています。
理由は2つ
①テクニカル分析では、相場の重要な転換点を早期に知る事が出来る
例えば、GDPと日経平均の株価を比べると、どちらも値動きは一緒ですが、日経平均の方がGDPよりも、上昇や下落の転換点が先行して表れています。
これは、株価は景気に先行するという市場の性質で、実際の景気よりも、先に市場にてその景気動向が反映されるというものです。そのため、実際の景気動向を分析するファンダメンタルズ分析より、テクニカル分析の方が、相場の重要な変換点を早期に察知でき、利益を最大化させ損失を最小化させることが出来ます。
②テクニカル分析の方が汎用性に優れる
テクニカル分析の対象となる市場価値は、市場がある限り存在し、性質も、どの時間帯、どの業種でも分析できるという汎用性を持っています。
一方ファンダメンタルズ分析では、政治、金利、災害、業績といったように、分析対象が非常に広範囲で、その業界に精通した専門性が必要になってきます。ですので、時間的制約も出てきます。
以上のことから、テクニカル分析の方が優位性があると言えるのです。
今日は長くなったのでここまで!次回は、テクニカル分析の基礎となるダウ理論について解説していきます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。★
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