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【日本株最強時代突入⁉】S&P500を超える今注目の銘柄とは?
新NISA開始から、一気に有名になったS&P500。そこ一択で積み立て投資している日本人は多いのではないでしょうか。
しかし、今日はそれを超える可能性のある、かつ、日本人には知っておいて欲しい今注目のものを紹介します。
S&Pへの積み立てを辞めるのが怖いから乗り換えはちょっと、、、という方も、知っておいて損は無い内容なので、是非、知識をちょこっと増やそうという気持ちで読んでみてください★
今回参考にした動画はこちら↓
それでは早速本題に入っていきましょう!
S&P500を超える最強銘柄とは
結論から言うと、それはJPXプライム150というもの。2023年に出てきた新しい株価指数で、簡単に言うと、日経225やTOPIXの同類のようなもの。
ここで日経225とTOPIXのおさらいをしましょう。
①日経225
日経新聞社が有名な日本企業225社を選定し、日本株の価格を平均したもの。
②TOPIX
東証プライムに上場している全ての会社を対象にした株の平均を表したもの。2000社以上が対象となっています。
では、JPX150はいったい何なのかというと、簡単に言うと、ガチで稼ぐ150社が集まったもの。投資家の期待を超える収益性と、投資家が評価する将来性を兼ね備えたものと言われています。
収益性とは、どれくらい企業が設けているかの指標、将来性は、どれくらい企業が今後成長するかの指標。
ファンダメンタル分析で使う、ROEとPBRが重要な指標になってきます。
ROEとPBRのおさらい↓
ROE(%)=純利益/自己資本x100
PBR(株式純資産倍率)=株価/BPS(一株当たり純資産)
今回重要なのはこの式の内容よりも、何が、投資の比較で重要な指標になるかっていう事。(もちろん、この式は投資で重要な指標なので覚えて欲しいです★)
この動画の作成者さんは、JPX150はS&P500よりも優れている可能性があると解説しているので、次はその根拠について詳しく解説していきます。
JPXプライム150のパフォーマンス
JPXプライム150が、S&Pにどれだけ近いのかを表すのに、上で説明したROEを使うと、
TOPIX500は8.9%
JPXプライム150は13.6%
S&P500は16.4%
と、中々高い数字を出しています。
では次にPBRを見ていきましょう。
TOPIX500は1.3倍
JPXプライム150は2.4倍
S&P500は3.4倍
と、こちらもTOPIXより良い数字を出しています。
また、売り上げ成長率は、S&P500よりも上回っています。
かつ、EPS成長率の5年平均は、(EPS:当期純利益)
JPXプライム150が15.9%
S&P500は9.1%
となっています。
この様なパフォーマンスの理由として、JPXプライム150は、日本の中でも優れた企業ばかりを入れ替えながら選定している事が考えられます。
では、実際のフォーマンスはというと、TOPIXとJPXプライム150のチャートを比較すると、2018年まではあまり差は無いものの、次第にJPXプライム150の方が上がり幅が大きくなってきています。
じゃあ、JPXプライム150にすればいいと安易に決めるのはまだ早い。次は、JPXプライム150の落とし穴について解説していきます。
JPXプライム150の落とし穴
先ほど述べた、TOPIXとの比較のチャートは、JPXプライム150が出している資料。つまり、JPXプライム150にとって都合が良い情報なのです。
まず、前提として覚えて欲しいのが、グロース株(成長株)が買われる期間と、バリュー株(割安株)が買われる期間は、交互にやってくる傾向にあります。大体数年単位で交互にやってきます。
先ほどのチャート比較は、JPXプライム150に有利なグロース株の期間を切り抜いています。
では、グロース株が優位な時はどんな時かというと、それは金利が下がっているとき。一般的に、金利が下がっているときは、グロース株が買われる傾向にあります。
日本においては、2013年のアベノミクスで、極端なマイナス金利が導入されました。
2018年、2020年は、コロナショックでの世界的金融緩和が行われました。この頃は、グロース株銘柄が多いNASDAQなどがとても上昇しました。
このように、JPXプライム150にとって都合が良かった時期のチャートだけの比較は比較するための情報が十分と言えません。
では、次はもっと精度が高い比較をしてみてみましょう。
JPXプライム150とTOPIXとの比較
1,リスク・リターンから見る比較
2013年から2023年の10年間のリスク・リターンを比較してみましょう。
まず、リターンで見ると、この1年間はTOPIXが追い上げてきていますが、10年間で見るとJPXプライム150の方が良かったという結果になっています。(JPXプライム150:7.6%、TOPIX:7.0%)
一方リスクは、ここ一年ではTOPIXとの差は大きいものの、10年間ではJPXプライム150の方がやや抑えられています。
2,構成銘柄から見る比較
2023年5月時点では、JPXプライム150にはトヨタなどが入っていませんでした。ですが、同年8月の銘柄入れ替えにより、トヨタなどが新たに追加されました。三菱や住友なども追加されています。
この事からも、JPXプライム150のパフォーマンスは今後さらに上がっていくと予想できます。
ここで、S&P500は500銘柄なのに対し、たったの150銘柄だとリスクが大きいのでは?と考えられるかもしれません。でもその心配はありません。
それは、そもそもリスクには、固有リスクと市場リスクの2種類がある事を知れば理解でいます。
固有リスクはある程度回避できますが、市場リスクはどうしても回避できない部分があります。コロナや地震などによる経済危機は、どう頑張っても防げません。
また、銘柄30以上になれば、リスク分散においてあまり差はなくなるといわれています。
JPXプライム150のその他のメリット
他には、大型のグロース株の配分が多い事や、アクティブファンドに比べると、手数料が安い事。
アクティブファンドについてですが、基本的にハイリスクハイリターンを狙って成長銘柄を多く組み入れることが多いです。そういう人にとっては、JPXプライム150は低コストな投資先と言えるでしょう。
それでも、まだまだS&P500の人気が高いので、「S&P500一択で良さそう」という人も多いのではないかと思います。でもそれはもったいない事。
今は世界の投資家や、投資の神様のウォーレン・バフェットでさえも日本株に注目しているのです。ここでJPXプライム150の選択肢を知らない事はとてももったいない。
これは単なる噂ではなく、様々な金融機関も分析を出した結果そう考えられているのです。
1,JPXプライム150がS&P500よりも優れている理由
例えば、モルガンスタンレーでは、今後の株価について、アメリカやユーロはそこそこの伸び率だが、日本だけはそれよりも成長していく可能性が高いと予想しています。
これは、アメリカが今後衰退するという事ではなく、アメリカは変わらず経済大国だけど、それ以上に日本株の成長が著しくなるという事なのです。
また、ブラックロックは、日本株を、アメリカ株より期待できると、かなりプラスに評価しています。
更に、世界三大投資会社と言われるバンガード社では、日本株は米国株よりも成長見込みがあると予想しています。
2,地政学から見る日本株の魅力
最近、台湾有事による影響を考慮して、日本に半導体のTSMCが建設され、既に第二工場を運営しており、第三工場の話まで上がっています。
更に、他にも防衛費の増額によって防衛関連株が恩恵を受け、上昇する可能性も示唆されています。
また、アメリカではFRBが利下げすると言っている事もあるから、日本株買いのタイミングが来ることも予想できます。
最後に
ここまで、S&P500よりもJPXプライム150が優れているような言い方をして解説してきましたが、
米国株は売りだという訳ではなく、
近頃S&P500一択という考えが広まっているような感じがするので、少しでも多くの人に、視野を広げてみて欲しいと思って書きました。
市場はいつも変化し続けていくので、投資をする時は、視野を広く、様々な視点からみて自分で納得した上で投資する事をお勧めします。
長くなりましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。★
ではでは!