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【イスラエル現状2023】ハマスとは?テロ組織の正体に迫る
2023年10月7日から続くテロ組織ハマスのイスラエル攻撃について、正直ピンとこない、または誤解を抱いている方も多いのではないでしょうか。より明瞭に理解するために、以下の3つの要点をとっても簡潔に説明します。
これさえ押さえれば理解が深まるっ!
テロ組織ハマスについて
日本と各国での反応
ハマスとパレスチナ解放機構の違い
テロ組織ハマスについて
「ハマス」とは一体何者で、何が目的?
一言でいうと、
ハマスとは、ガザ地区を拠点としたテロ組織。
彼らの目的は、イスラエル国の壊滅。
世界各国からテロ組織と指定されているこの「ハマス」が、今回イスラエルで開催されていた音楽フェスティバルへの潜入攻撃をはじめ、未だ虐殺や拉致、ミサイル攻撃を続けている状態なのです(2023年10月12日現在)。
ちなみに、ハマスの攻撃に便乗してヒズボラもイスラエルへの攻撃を徐々に開始しています。「ヒズボラ」というのはレバノンを拠点としたテロ組織です。
日本と各国での反応
誤解を招くニッポンの報道と日本政府の声明
今回の問題について、多くのメディアはテロ組織との闘いの側面を見過ごし、パレスチナ問題と結びつけ、パレスチナ寄りの報道をしている傾向が顕著です。(パレスチナ問題に関して次の項で説明してます)
例えば…
イスラエル vs パレスチナ
今回の状況は、イスラエル対パレスチナではなく、正確には「イスラエル対ハマス」です。多くの報道機関が、中東情勢を正確に理解していないのが日本の現状と見られます。
多くの方々が誘拐されたと報じられており、これを強く非難するとともに、早期解放を強く求めます。 また、ガザ地区においても多数の死傷者が出ていることを深刻に憂慮しており、全ての当事者に最大限の自制を求めます。
ご存知の通り、岸田首相が自身の声明を X に投稿しました。各国の反応は、テロ攻撃と認識し、テロに対して強く非難しているにも関わらず、岸田首相はイスラエルとハマスの双方に自制を呼びかけています。国内外から見ても日本の姿勢は、非常に曖昧なものです。
日本政府の遅れた対応
イスラエル在住の日本人として、日本政府の対応について感じたことも一部共有します。
イスラエルの観光客や住民の帰国支援に関して、日本の対応は非常に遅いと言えるでしょう。他の国々、例えばアルゼンチン、スイス、イタリア、韓国、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、アイスランド、フィンランド、オーストラリアなどは、政府専用機等での帰還対応がすでに完了または開始済となっています。
日本はというと、外務省領事局からの連絡は攻撃が開始された5日後。出国の意向調査メールが届き、チャーター機希望の有無を問うものでしかも出国日程は未定のまま。果たしてチャーター機の実現は…?
ハマスとパレスチナ解放機構(PLO)の違い
「パレスチナ問題」という言葉をおそらく聞いたことがあるでしょう。
パレスチナ問題とはイスラエル・パレスチナ紛争のことで、この解決に向けた試みは続いており、主要な交渉当事者はイスラエル政府とパレスチナ解放機構です。
パレスチナ解放機構(PLO)とハマスは、異なる歴史的背景やイデオロギーを持つ、異なるパレスチナの政治組織です。
パレスチナ解放機構(PLO)
1964年に設立されたPLOは、比較的世俗的で国民主義的な性格を持ち、イスラエルの存在権を認め、独立したパレスチナ国家をイスラエルと隣接して設立することを目指す二国家解決を求めています。
ハマス
一方、1987年に発足したハマスは、より宗教的で過激な要素が強く、イスラエルの存在権を認めず、イスラエルとパレスチナ地域を含む単一のパレスチナ国家を求めています。
PLOは国際的な認識を受け、外交的な努力を重ねていますが、ハマスは一部の国によってテロ組織と指定され、武力行使による支配権を行使しガザ地区を支配しています。これらの違いが、パレスチナ地域内の分裂やイスラエル・パレスチナ紛争に影響を与えています。
この背景からも、テロ組織ハマスが攻撃行為を続けている理由が見えてきます。
情勢を把握し、正しい知識を持って発信・報道している番組や署名人リスト
堀江貴文ホリエモン
イスラエル在住日本人とホリエモンによる、イスラエル現状に関する緊急配信動画。
ABEMAアベマ
こちらの動画分かりやすいので是非!動画のまとめ記事もあります。
飯山陽のいかりちゃんねる
長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル
まずこちらの基本的な解説動画見てから、こっちもぜひ!
最後に
イスラエルとハマスの間で続く争いは、中東情勢の中でも特に複雑で重要な課題です。今回の状況に限らず、このテーマは国際的な注目を浴びており、日本人にとってもこの問題を理解することは不可欠です。
正しい知識は、適切な判断と行動の礎。誤情報に惑わされず信頼性のある情報源を活用して、一緒に知識を深めていきましょう。
10月11日(水)、渋谷駅前でイスラエルへの連帯を示す集会が開かれました。… pic.twitter.com/nH9fcZFE53
— イスラエル大使館 Israel in Japan (@IsraelinJapan) October 11, 2023
#standforisrael #イスラエルに寄り添います