【イスラエルから邦人退避】自衛隊機KC767・C2とジブチについて
テロ組織ハマスによる攻撃が続く中、イスラエルから日本人の退避を迅速に対応できるよう、岸田首相は先日10月13日に航空自衛隊機をジブチに派遣することを発表したことは記憶に新しいと思います。
この声明に対して、在イスラエルの日本人を含む多くの方々が最初に思ったことは、「ジブチ???」かもしれません。
今回はこのジブチをきっかけに、自衛隊について理解を深めるため、自身の勉強の一環として書いています。状況の背景や現状にはあえて触れずに、今回派遣された「自衛隊機」の詳細と、「ジブチ」という派遣先に焦点を当てて説明します。
ジブチとは?
ジブチ共和国(英語名:Republic of Djibouti)というれっきとした国です。
アフリカの隅っこに位置する非常に小さな国で、周辺には危険レベルの高いソマリア、エチオピア、エリトリア等の国々、そして紅海とアデン湾に囲まれています。
ジブチの面積は約2万3,000平方キロメートルで、四国の1.3倍ほどとのこと。
なぜ、ジブチなのか
なんと、この遠くて小さな国、ジブチに日本の自衛隊拠点があります。そのため、自衛隊の機材が待機できるとのこと。
きっと正当な理由があるのだと思いますが、なぜイスラエルまたはイスラエル周辺国ではなく、少し離れた場所で待機する必要があるのか、私にはよくわかりません(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
ちなみに、ソマリア沖の海賊に対処するため、2011年に日本の自衛隊拠点が開設されたようです。(詳細はWikipedia参照)。
航空自衛隊の活動は?
航空自衛隊といえば、華麗なアクロバット飛行を披露するブルーインパルスが非常に印象的です。しかし、その他にも自衛隊の任務の一環として、以下のような活動が挙げられます。
災害救助活動
大規模な自然災害時など、ヘリコプターや輸送機を駆使して被災地への救援物資輸送や避難者の救出などを行います。退避支援
紛争の激化などで現地の日本国民の安全が脅かされた際、自衛隊は輸送機などを駆使して、日本人を退避する支援を行います。防空活動
日本の領空を守る役割を果たし、領空侵犯の監視などを行います。
などなど、さまざまな支援活動を実施しているのです!
航空自衛隊機の種類
日本は複数の自衛隊機を保有していますが、ここでは、今回イスラエルでの日本人退避に向けて派遣された2つの自衛隊機に焦点を当てます。
この退避支援のために、自衛隊機3機が派遣されました。
そのうち2機は、当初予定していたジブチから行き先を変更しヨルダンに到着して、残り1機がジブチで待機しているようです。ヨルダンに到着したうちの1機は10月21日時点で日本人らを乗せ日本に到着しています。
KC767
アメリカの航空機メーカー「ボーイング社」が開発した、米国産の空中給油・輸送機です。
大量人員輸送が可能な200人乗り!
お値段なんと、1機あたり約223億円。
KC767を使用した活動例:
2022年ウクライナ難民向け人道救援物資輸送
2023年2月に起きたトルコの大地震のため緊急援助物資輸送
C2
船舶・鉄道車両・航空機などの重工業メーカーである「川崎重工業」が開発した、国産の輸送機です。
初代C1に比べ、約4倍の航続距離、約3倍の搭載重量に進化!
110人乗り。
お値段なんと、1機あたり230億円。
C2を使用した活動例、
2022年1月に起きた火山噴火によって被災したトンガ王国へ支援物資輸送
2021年8月イスラム過激派組織タリバンが権力を掌握したアフガニスタンから邦人退避のため輸送機派遣
終わりに
日常生活の中で自衛隊の支援活動等についてはニュースで聞いたことがあるものの、自衛隊機に特に注意を払ったことはありませんでしたし、自衛隊の海外拠点についても知識がありませんでした。これは基本的な情報ではありますが、以上が「自衛隊機KC-767とC-2」、そして「ジブチ」についての内容となります。
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