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【築地再開発特集!】今後の築地と値上がりマンションとは?その①

築地の再開発によって、東京湾岸エリアは商業施設、オフィスビル、住宅、文化施設などの多機能な都市空間へと生まれ変わる予定です。

今日は、そんな築地エリアについて、これまでの歴史と今後の再開発の概要について解説していきます。

築地の概要

築地の周辺エリアには、銀座や日本橋といった高級商業地区が広がっております。

さらに、隅田川を越えると勝どきや月島といった湾岸エリアがあり、これらのエリアも再開発が進む中で、特に高層マンションの建設が進み、居住地として人気が高まっています。

築地市場は日本最大の卸売市場として、魚の街というイメージがありました。しかし、老朽化や衛生面の問題から、2018年に豊洲市場へ移転しました。

ですが、築地場外市場は、築地市場移転後も営業を続けており、観光客向けの飲食店や食材店が集まり、特に外国人環境客から人気を保っています。

築地市場周辺の交通網は非常に便利で、最寄り駅は以下の通りです

  • 東京メトロ日比谷線の築地駅(徒歩約5分):銀座や六本木へのアクセスが良好。

  • 都営大江戸線の築地市場駅(徒歩約1分):新宿や六本木方面に接続。

  • 東京メトロ有楽町線の新富町駅(徒歩10分):都心部への移動に便利。

今でこそ、お魚の街として有名な築地ですが、実は昔は全く違った場所でした。

では、次は築地の歴史を見ていきましょう。

築地の歴史

1,築地の始まり

築地は、江戸時代までは海でしたが、ある事件がきっかけとなり、現在の埋め立て地となりました。

その事件とは、1657年の「明暦の大火」。

この事件で焼失した浄土真宗本願寺派の寺院は、もともと浅草にありました。この寺院の再建する際、幕府は、浅草の地を、区画整理を理由に許可せず、代わりに現在の築地エリアを指定しました。

これを機に、築地が作られ、築地本願寺の周辺には武家屋敷が建設され、次第に物流の拠点として発展していきます。

2,開国と共に変化した築地

1853年、アメリカのマシュー・ペリーが来航しました。この出来事により、日本は鎖国を終え、外国との交流が本格化しました。

築地もこの影響を大きく受け、国際的な変化に伴い、築地に外国人居留地を設置し、港湾都市としての役割を強めていきました。

これは、日本が条約に基づいて外国人のために居住区を設けた場所で、特に欧米諸国の外交官や商人がここに住むようになりました。

築地の国際化が進み、外国文化や技術が流入する重要な拠点となりました。

日本初のホテルが建設されたり、多くの知識人が住む用になり、青山学院、明治学院、二葉学院、立教といった名門校の発祥の地でもあります。

外国人居留地の設置に伴い、築地は急速に近代化しました。また、築地は海軍の重要な拠点となり、海軍関連の施設や兵士が多く住んでいました。

ですが、震災後、海軍の活動は縮小し、地域の性質が変わりました。

3,関東大震災後の築地

当時日本橋にあった魚河岸が、震災を機に、築地に移転する事となりました。

築地市場は、様々な食材が集まる場所となり、周辺地域の発展にも寄与しました。こうして築地は、今の我々が持つ魚の街へと変わっていきました。

再開発の方針

1,築地市場の移転の理由

築地市場では老朽化した施設や狭い通路が問題となり、トラックの順番待ちによる魚の鮮度の低下などの衛生面でのリスクが高まりました。

また、築地市場の立地は交通の混雑や狭さが問題であり、取引量が増加するにつれて、配送や仕入れが非効率でした。

その他、耐震性、広大なスペースを必要とするようになり、これらの条件に合致するのが豊洲だったのです。

2,築地再開発の概要

築地は、東京都が所有している土地です。通常、再開発を行う際、土地をデベロッパーに売り、デベロッパーがオフィスや住宅地に分割した上で、法人や個人に売りに出します。

しかし築地の場合、土地の所有権を東京都が持ったまま、デベロッパーに貸付し、70年後には更地にして返す条件のもと、賃料を徴収する、つまり借地権なのです。

この、築地再開発の事業を請け負うデベロッパーの募集要項が東京都から発表されていて、要約すると以下の通りです。

1. 大規模集客施設の建設

国際交流の拠点としての機能を目的としています。

2.建物全体をシンボリックで印象的なデザインにする

水辺でのライトアップや、魅力的な夜景の形成を指示しています。

3.水辺を生かして歩いて楽しい歩行者ネットワークを作る

快適で安全でかつ、機能的な道路づくりを指示しています。

4.高級ホテルを設備

ナイトライフを充実させて、新たな賑わいを創出させる。

5.隣の浜離宮との緑の連続性

竹芝までの歩道を整備して、回遊できるようにするとの事。

ですが、残念なのは、居住地の建設は極力控えるようにとの事なので、マンションが建つことは考えにくいという点です。

また、再開発によって、舟運を利用した交通手段が新たに整備される予定です。例えば、両国、浅草、日本橋、羽田、臨海部などへのアクセスを積極的に図る事が示されています。

3,臨海地下鉄の開業

臨海地下鉄の開業も注目すべきポイント。

2024年に計画が承認され、2040年に開業する予定の臨海地下鉄は、東京駅の八重洲口に始発駅が出来る予定。

そこから有楽町方面に進み、ここには新銀座駅が出来ます。そこから築地方面に向かい、ここに新築地駅が出来、そこから勝どき、晴海、豊洲市場、有明、進んでいきます。

最後には羽田空港まで直結されるのではという話もあります。

これらの事から、再開発により、築地エリアは交通網のハブとして成長していくと考えられます。

東京都が示した再開発の提案に対する応募は、2社のみで、そのうちの三井不動産の提案が受託されました。

では、その三井不動産の提案内容についてまとめていきますが、長くなったので次回の記事にします!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。★

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