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オフィスでKeyboard品評会を開催したお話

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)の戦略子会社であるJapan Digital Design(以下JDD)でシステム開発を担当している小笠原啓です。

今回、オフィスで開催したKeyboard品評会についてご紹介できればと思います。


Keyboard品評会とは?

KeyboardはプログラマにとってはもちろんのことWordやExcelなどで書き物をする人にとっても重要なものです。事務仕事においてPCやスマホが切っても切り離せない現在、むしろすべてのビジネスパーソンにとってKeyboardは重要なものであると言っても過言ではないでしょう。

昨今ではKeyboardを自作する人もおり、Keyboardへのこだわりは盛り上がりを見せています。
手書きが当たり前の時代に万年筆やボールペン、ノートや原稿用紙に多くの名作家たちがこだわりをもったように、現代のビジネスパーソンはKeyboardにこだわる意味があると思います。

しかし自分にとって最適なKeyboardを見つけることは容易ではありません。
というのもKeyboardにはキーピッチ、キーストロークはもちろん打鍵音、そして見た目などさまざまな評価項目があります。

そのため「何を選んでよいかよくわからない」「買う前に触ってみたいけど行くのが面倒」「どこにいけば目当てのKeyboardが触れるか知らない」などの悩みが出てきてしまい、Keyboardを選ぶ困難さが増してきます。

一方でKeyboardを愛する人たちには「自分のこだわりの一品を自慢したい」という抑えきれない気持ちがあります。

こうしたKeyboardにまつわる悩みを解決しながらKeyboardを愛する人たちの欲をみたすため、有志がKeyboardをもちより、お互いのKeyboardを試打、感想を交換するKeyboard品評会を開催しました。

子育て世代の多いJDDの社員が参加しやすいよう、日中にオフィスの片隅で開催し総勢10名ぐらいが参加しました。

自慢のKeyboardたちを紹介します

ここからは持ち寄られたKeyboardたちを紹介します。
各々のKeyboardの所有者たちからの紹介文も記載してあります。

BAROCCO MD770 (小笠原 啓 所有)

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公式:BAROCCO MD770 | Mistel Keyboard

所有者から一言

私にとっての初めて分割型のKeyboardでした。肩幅にあわせてKeyboardをおいて作業をすると楽だという噂を聞いて利用を始めました。
スイッチは赤軸です。これは当時すぐに購入できるのが赤軸だったためで特にこだわりがあったわけではありません。利用中には肩こりもなく、分割型Keyboardとして満足して利用していました。
価格もそれなりにお安く、分割型Keyboardの入門には最適だとおもいます。

HHKB Studio (小笠原 啓 所有)

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公式:https://happyhackingkb.com/jp/products/studio/

所有者から一言

私にとっては初めてのHHKBシリーズのKeyboardです。

Keyboardにマウスが組み込まれておりデスクで場所を取らなそうという点、またマウスを操作するための手の移動が最小限で済みそうという点に魅力を感じて購入しました。
個人的にはHHKBの打鍵音が苦手だったのですが、HHKB Studioは打鍵音が静かで気に入りました。
キーストロークの深さと重さが個人的にはちょうどよく、またキーピッチも相性がよいのかミスタイプが減りました。多分。

ただし気なる点が1つあります。

社内でも他に2名がHHKB Studioを利用しているのですが、両名ともにPCとKeyboardをつなぐBluetoothの接続が途切れがちという事象に遭遇しています。このため有線での利用に切り替えたとのことです。
私は同様の事象には遭遇しておりません。ですが、購入を検討される際にはこうした事象に接することも考慮いただくと良いと思います。

HHKB Professional HYBRID Type-S (蕭 喬仁 所有)

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公式:Happy Hacking Keyboard | HHKB HYBRID Type-S | PFU

所有者から一言

MacBookのキーボードで業務していた時は夕方には疲れてしまい困っていたのですが、奮発してこちらの有名キーボードに切り替えたら、あら不思議、朝から夜までタイピングしても全く疲れなくなりました。
キーの傾斜が若干きついので、パームレストと一緒に使うのがおすすめです。

ふるさと納税の返礼品を色々試したけど、もう飽きてしまったという方にはぜひおすすめしたい一品です。

おすすめポイント

  • 長時間打鍵していても疲れにくい

  • 複数PCの切り替えが楽

  • HHKB studioよりも安くて軽い!

  • Happy, Happy, Happy になれます

おまけ
Senior Data Engineer の佐川さんが、色違いのHHKB Professional Hybridを持ってきてくれていました。
HHKBのKeyboardはやはり人気が高いようですね。


Nuphy Air75 V2(Cowberry) (村山 光寛 所有)

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公式:NuPhy Air75 V2
Amazonやヨドバシカメラから購入できます。

所有者から一言

  • 75%のロープロファイルキーボードなのでMacBookに乗せても使いやすい

  • 押し心地が気持ちいい

  • キーキャップが可愛く種類も豊富

TEX Shinobi (杉野 太紀 所有)

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公式:『 TEX Shinobi 』 TrackPoint搭載 日本語JIS配列 7段配置キーボード CHERRY MX Silent Red軸スイッチ [TEX-SH-0037]

所有者から一言

新卒配属時に配布されたPCがThinkPad R51eだったので、それをずっと引きずり続けている杉野。
利便性なんてどうでもいい、トラックポイントがついていてとにかくキーが縦にいっぱい並んでいればそれでいい。。。(いや、結構便利なんですよ?)

キーボードは静音赤軸、Enterキーはブラックとものものしい紫の2つを付け替え可能。Bluetooth対応キットは別途輸入が必要、ドライバーで謎のフタを開けて、基盤に直接差し込む演出つき。

ThinkPad トラックポイントキーボードⅡ (村田洋佑 所有)

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公式:ThinkPad トラックポイント キーボード II – 英語

所有者から一言

  • ノートPCのキーボードで一番打ちやすいといえばThinkPad。仕事用PC = ThinkPadだった2000年代から使っているので手に馴染みまくっている。無線タイプが発売されたタイミングで即買いした。

  • 打鍵音も昔のThinkPadほどパチパチしない

  • トラックポイント便利

REALFORCE R3 KEYBOARD Mac配列 (村田洋佑 所有)

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公式:製品 : R3 キーボード Mac 配列 / R3HH11 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰

所有者から一言

  • 良いところは「スコスコ」な打鍵感がクセになる。打ちやすく疲れにくい。

  • ただキートップの同色印字は見えにくい

  • REALFORCE R3 Macのキー荷重は45gのみなのでR2にあった30gを追加して欲しい。

Ultimate Hacking Keyboard(髙橋 祐平 @yuh3i 所有)

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公式:Ultimate Hacking Keyboard

所有者から一言

  • 購入背景

    • 将来的には椅子のアームレストにキーボードを置き、リクライニングしながら操作したい。そんな思いから使い始めた分離キーボードです。(実はこの前にMatias Ergo Proを使っていましたが、チャタリングによりすぐ乗り換え。)

  • 購入方法

    • ハンガリーから輸入する必要があり少しお値段は張りますが満足度は高いです。

  • 使ってみた感想

    • 私は軸を赤にしています。打鍵感も騒がしくなく、とはいえ安っぽい感触でもないのでおすすめです。

    • 専用のキーマップソフトがあり、簡単にキーマッピングができます。もちろん、キーマップはキーボードに保存されるので、別の端末に繋ぎ直してもキーマッピングは維持されます。

    • また、複数のマッピング管理も可能。左上の16セグメントディスプレイに表示されます。

    • 配列はUSやUK、無刻印などがあります。側面の印字もあり、レイヤー操作も迷うことなくできます。

    • パーツが豊富です。専用のパームレストやFeetは、安定感抜群なのでおすすめ。他にもトラックボールやトラックパッド、親指キーなど追加することが可能です。

    • そのうちUSB2BTなどをつかって無線化したい所存。

mtk64el (髙橋 祐平 @yuh3i 所有)

製品ページ:GitHub - mentako-ya/mtk

所有者から一言

  • 購入背景

    • UHKにも慣れ、そろそろトラックボールも同じポジションでやりたいな….と探していて発見。

  • 購入方法

    • 制作者であるめんたこやさんのメルカリからのみ購入可能です。本当に数秒で売り切れるので注意。

  • 使ってみた感想

    • 品評会当時はスイッチもキャップも悩んでいる最中で、以下の構成で持っていきました。

      • 左側: ロープロファイル(スイッチはGateron Low Profile 2.0 Red)

      • 右側: 通常プロファイル(スイッチはTTC GOLD PINK V2)

    • 結局今は、メイン部分は通常プロファイル、親指部分はロープロファイルで組みました。TTC GOLD PINK V2はおすすめです、とてもなめらかかつ、心地いい打鍵感です。

    • トラックボールだけでなくロータリーエンコーダもあるので、割当次第ではめちゃくちゃ便利(私はスクロールやページ送りなどをマッピングしています。押し込みも可能。)

    • 左右のキーボードでマッピングをわけることができるので、左はWindows配列、右はMac配列などのようにつなげ直すことで使い分け可能です。

    • もうちょっと使い込んだら自分のnoteにもレビューを書く予定です。オーソリニア寄りの配列にいまだ慣れず。

    • 現状構成はこちら。キーキャップはもっと融通効くようにしたいので、そのうち自作したいです

NuType F1 by Nuphy (村田 健 所有)

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公式:NuType F1

所有者から一言

  • 一番の特徴は Macに乗せて使えること です。いわゆる尊師スタイルを前提に設計されていて、乗せてもキーが干渉しない作りになっています

  • このキーボードはコロナ流行初期に在宅勤務用に買ったのですが、コロナのストレスや業務内容の変化によってモチベーションが低下していた時期にやる気を上げてくれた1台でした。1年ほど使いましたがある意味思い出の品です。

  • 値段も他のものに比べるとお手頃です(購入当時割引も込みで1万ちょっとで買えたはず)

  • 無駄にLEDが光ってパリピ感が出るので最初はテンションが上がります(慣れると電気代の無駄に思えて来るので消します)

  • キーボード自体の機能としての良い点

    • 打鍵は悪くない。少なくともMac本体のキーボードよりははるかにマシ

    • 有線/無線が選べる

  • 改善してほしい点

    • とにかくキーが外れやすい点。1が外れて無くなってしまったのでCapsLockを1に付け替えて使っています。(写真参照)

    • Macを想定しているのでWindowsだとキー配列が使いづらい(使用していた当時感じた点なので、最新型では改善されているかもしれません)

  • 外出時に持ち運んで使う分には重宝しますが、備え付けて使うなら他のキーボードのほうが良いという所感でした。結局後述のMajestouchに乗り換えました。

Majestouch MINILA-R Convertible (村田 健 所有)

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公式:Majestouch MINILA-R Convertibleのご紹介 | ダイヤテック株式会社

所有者から一言

  • 自分の中での勝手な位置付けとしては 廉価版HHKB というイメージです。「HHKBは良さそうだけど高くて手が出ない。調べたら似たようなのがあって評判も良さそうなので買ってみた」と言う人が使っていそうなイメージ。実際私はこのパターンで使い始めました。

  • 廉価版とは書いたものの特に品質が悪いとは思いません、またそもそもそこまで値段は安くはないと思います(個人的感想)

  • 7〜8年くらい前から旧モデルの Minila-air を使っていましたが数年前に後継モデルの本キーボードが出たので乗り換えました

  • 旧モデルの不満点(Bluetoothのマルチポイント接続ができない点、Macに対応してない点)が改善されていて素敵です

  • 価格も1.5万円弱と本格キーボードとしてはお手頃かと思います。金額としては、そこまで安くはないですが(個人的感想)

  • 一番の特徴は左右の親指の位置にFnキーが配置され、ホームポジションを動かさずにカーソル移動やBs,Del,Homeなど様々なショートカットが打てることです。これに慣れてしまったために他のものに移りづらいというデメリットもありますが。

  • 66キーとかなりコンパクトなのですが、その弊害かカーソル移動のキー(←↑↓→)が存在しないというところが難点です(Fn併用のショートカットでは可能です)。が、不満はそれくらいで全体的には満足の一品です。

選ばれたKeyboard

今回の品評会では新たにKeyboardの購入を考えていた インフラチームの渡邉有希さんに「実際に購入するなら」という基準で気に入ったKeyboardを1つ選んでもらいました。

選ばれたKeyboardは ​村山さん所有の Nuphy Air75 v2 (Cowberry) でした!おめでとうございます!
勝者の村山さんには、渡邉さんからJDD Coin(社内トークン)が送られたとのことです。

渡邉さんが評価した点は下記の通りです。

  • 打鍵感が気持ち良い(力が要らない)

  • Keyboardの厚さがちょうどよい

  • 重すぎない

  • 見た目がかわいい

そして品評会の直後に実際に購入したようで
「常に学び早く実践する」というJDDのValueを体現していてすごいな、と思いました。

キーボードは楽器、名言だと思いました。

Keyboard沼の住民のココロを理解した人の図

まとめ

JDDはフルリモートで働ける職場なので多くの社員は通常は在宅勤務を行っています。
しかし今回の品評会には多くの社員がわざわざ(しかも当日は雨が降っておりました)Keyboardを持ち寄ってオフィスまでやってきてくれました。
お陰でたくさんのKeyboardを触りことができ、その魅力について知ることができました。

Keyboard品評会をやろうと盛り上がるの図

実際に利用できることほど購入判断の手助けになるものはありません。また、なによりも楽しいですよ。
皆さんの職場でもKeyboard品評会を開催してみてはいかがでしょうか。


Japan Digital Design株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です。カジュアル面談も実施しておりますので下記リンク先からお気軽にお問合せください。

この記事に関するお問い合わせはこちらにお願いします。

Technology & Development Division
Dev2 Lead / Senior Engineer
Kei Ogasawara