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【BreakDomainXL_V01f】プロンプトが与える影響の簡易考察

この記事では BD氏 の StableDiffusionXL(以下SDXL) 用モデル BreakDomainXL_V01f を使いこなすための簡単な検証を行ってみたいと思います。今回は特に以下の2点に焦点を当てます。
① ネガティブプロンプトの効果
② クオリティアッププロンプトの効果

※注記
この記事用に生成した画像は記事末尾に添付しています。生成情報の参考や i2i の種絵として使用してください。転載は NG でお願いします。

もし SDXL を使用する準備が整っていない場合は「くろくまそふと」さんのブログ記事が参考になると思います。実際に動かして検証したい場合は事前に読んでおきましょう。


準備するもの

BreakDomainXL 本体

CIVITAI からダウンロードできます。ダウンロードしたファイルは以下フォルダに保存します。
[SDインストールフォルダ]\models\Stable-diffusion

SDXL 用 VAE

SDXL 用 VAE は Hugging Face からダウンロードできます。Files and Versions から sdxl_vae.safetensors をダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルは以下フォルダに保存します。
[SDインストールフォルダ]\models\VAE

検証

前提条件

Stable Diffusion checkpoint : breakdomainxl_V01f
SD VAE : sdxl_vae
Sampling method : DPM++ 2M SDE Karras
Sampling steps : 30
Hires, Fix : 未使用
Width x Height : 1024 x 1024
CFG Scale : 7
Seed : -1 ( random )
Batch count : 10
Batch size : 1
Prompt : 以下参照

今回使用するプロンプト

基本
1girl, solo, japanese girl,
BREAK
closed eyes, feminine and attractive lips, parted lips, lips, closed mouth, BREAK
white hair, medium hair,
BREAK
sleeping, lying, medium breasts, collarbone,
BREAK
bare shoulders, sleeveless,
REAK
indoors, pillow, bed sheet, on the bed,

ネガティブ
verybadimagenegative_v1.3, EasyNegativeV2, NG_DeepNegative_V1_75T, [:(badhandv4:1.5):0.7], (bad-hands-5:1.2), [:(negative_hand-neg:1.2):15], (worst quality, bad quality, low quality:1.4), (extra fingers, deformed hands, polydactyl:1.5), logo, text, monochrome, (cat:1.3)

クオリティアップ
best quality, masterpiece, absurdres, highres, ultra high resolution, ultra detailed, depth of field, 16k, captures a super cute moment,

① 基本プロンプトのみ

SDXL は 1.5/2.0 系よりも生成の精度と画質が大幅に向上しているそうなので、試しにネガティブとクオリティアップを使用せず、基本プロンプトのみで SDXL の性能を確認してみました。

基本プロンプトのみ

精度と画質は期待通り、1.5/2.0 系を大きく上回る性能を確認できました。
結果で気になるのは下記の2点。
・white hair を指定しても黒髪が生成されている
・アニメ系・セミリアル系・リアル系が混在している
しかし、ネガティブプロンプトなしでこの精度は素晴らしいですね。

② ネガティブプロンプトの効果

では次に、基本+ネガティブプロンプトで試してみましょう。

基本プロンプト+ネガティブプロンプト

全体的にイラストとしての質が向上しました。white hair の効果が低下していますが、これはネガティブプロンプトの中の monochrome が原因かもしれません。この辺は改めて確認する必要がありそうです。

③ クオリティアッププロンプトの効果

では最後に、基本+ネガティブプロンプト+クオリティアッププロンプトで試してみましょう。

基本プロンプト+ネガティブプロンプト+クオリティアッププロンプト

良く見ると髪質などが繊細になってはいるものの、顕著な変化は見られません。
ベースモデルの基本スペックが向上したことで、1.5/2.0 系では効果が大きかったクオリティアップ系プロンプトの効果が薄まった可能性があります。
テストの母数が少ないので、もっと試行回数を増やして効果の有無を見極める必要がありそうです。

まとめ

BreakDomainXL の検証と銘打って書いてきましたが、ほぼ SDXL の検証になってしまいました。
BreakDomainXL_V01f は BD氏初の SDXL 用モデルなので、これから更に様々な改善が行われていくものと推察します。このモデルを使いこなすためにも、まずは SDXL 本体の特徴をしっかり把握しておきましょう。
ちょっと強引ですが、今回のまとめは以上としておきます(笑)

ダウンロード

この記事を書くために生成した画像(プロンプト付き)をダウンロードすることができます。
生成情報の参考や i2i の種絵として使用してください。転載は NG でお願いします。これに承諾いただける場合のみダウンロードしてください。


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