見出し画像

休眠預金を活用した事業シンボルマーク メイン標語作者 根本さんインタビュー

2020年12月16日、休眠預金を活用した事業のシンボルマークの標語 表彰式を開催しました。標語は、公募で集まった315件の案の中から選ばれました。休眠預金を活用した事業のメイン標語の作者である、B&G財団 根本さんのお話を、一般財団法人日本民間公益活動連携機構 理事長 二宮雅也が伺いました。

画像5

[左] B&G財団 根本さん、[右] JANPIA理事長 二宮

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

JANPIA理事長 二宮(以下、二宮):根本さん、この度はおめでとうございます。休眠預金を活用した事業の資金分配団体であるB&G財団のプログラム・オフィサーとしてご活躍中の根本さんの標語が選ばれたとのことで、大変うれしく思っています。

B&G財団 根本さん(以下、根本):ありがとうございます。初めにJANPIAの事務局から標語選定のご連絡をいただいたときは、大変驚きました。応募数も多かったと伺いましたので、まさか選ばれるとは思っていませんでした。

画像5

二宮:標語の審査会では、応募者の情報はまったく共有せずに標語のみを見て選定を行いました。決まった後に応募者の情報を見て、この事業に深く関わっている方がつくられた標語だということがわかり、我々も驚きました。標語にはどのような思いを込められたのですか?

根本:標語のモチーフとなったのは、大空を背景として舞うタンポポの綿毛のイラストです。
私も資金分配団体のプログラム・オフィサーとして活動しておりますので、休眠預金というものがいかに大切なもので、有意義に使わなければいけないということをよく理解しています。またこの資金は、民間公益活動を行う団体である実行団体の活動の支援の他、組織の基盤を強化する支援などにも活用されています。ですから休眠預金を活用した活動が、このデザインのように大空を舞って広がり、タンポポのように地域に根付いて花開いてほしいという思いを標語にも込めました。

201211_休眠預金シンボルマーク_舞い上がれ_通常版

二宮:今回、本当にたくさんの標語をご応募いただきました。その中には綿毛のイメージから「飛んでゆけ」「はばたけ」という言葉を使われた作品はあったのですが、「舞い上がれ」という言葉を選ばれた方は根本さんだけでした。また、「社会を変える」「みんなの力」という言葉にも、この取り組みに関わるすべての人たちの「社会に良い変化をもたらしたい」という思いが表現されていると感じています。これらの言葉を考えるにあたって、大切にされたことはありますか。

根本:このデザインを見た時に、大空に雲がありますので、そのイラストから私は風を感じました。綿毛が風を受けて飛んでいく姿を表現したいと考えた時、「舞い上がれ」という言葉がふさわしいと考えました。またSDGsもそうですが、現在コロナ禍ということで、突発的にこれまでにないさまざまな社会課題が生まれています。それらにスピーディに対応していく必要性を日々感じており、「社会を変える」というフレーズが思い浮かびました。
加えて、私たちB&G財団では、休眠預金を活用した事業の中で「子どもたちの体験格差を解消する取り組み」を行っていますが、この取り組みを進めていくにあたっては、活動現場の指導者はもちろんのこと、子どもたちの保護者、団体のスタッフ、また活動によっては社会福祉協議会などとも広く連携しています。さまざまな人の力で活動を行っていますし、これからもこの活動に参画する人がさらに増えてほしいと考えています。また休眠預金も元はと言えば国民の資産ということで、それは言い換えれば「みんなの力」とも言えると思いました。そのような考えから、「みんなの力」という言葉を選びました。

画像5

二宮:根本さんの日々の活動で実感されている思いがこの標語の言葉に込められているのですね。これから、この標語とデザインが一体となったシンボルマークが、全国の「休眠預金を活用した事業」で表示されることになります。

根本:このシンボルマークを通じて、まさにタンポポのようにさまざまな場所で、活動が花開いていくことを願っています。

二宮:JANPIAとしてもシンボルマークをさまざまな場面で活用し、「休眠預金を活用した事業」への認知と共感を拡げていきたいと考えています。本日はありがとうございました。

画像4

[参考ページ]
■シンボルマークの紹介ページはこちら
■シンボルマークの作者メッセージや審査員コメントはこちら

休眠預金活用レポート No.01(2020年12月23日掲載)

【本記事に関する問い合わせ先】JANPIA 企画広報部 info@janpia.or.jp


いいなと思ったら応援しよう!