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無料呼吸法講座 2️⃣リラクゼーション⑴

2️⃣リラクゼーション ⑴

⒈緊張を手放す

リラクゼーションには、自律神経が深く関わっています。
多くの方は、自律神経に関して少しはご存知だと思います。
交感神経副交感神経というのがあって、交感神経は緊張、副交感神経はリラックスの状態です。

最近はポリヴェーガル理論というのがあって、副交感神経の中にもまた2つあるという説もありますが、今回はシンプルに考えて、
・交感神経と副交感神経
・緊張と弛緩
ということで考えていきたいと思います。

今、問題になっているのは、みんな緊張するのが得意ということ。

特に日本人は、真面目で勤勉で頑張り屋さんだから、知らず知らずのうちにすごく細かいことでたくさん神経を使っています。
日本人ってもともとそういう気質、すごく人に気を使う文化なんでしょうね。
仕事をするにしても、パートナーシップでも、家でも気を遣う。
都会は特に、周りの人に気を使っています。
隣の人とちょっと肩が触れたら…、とか、どこに行ってもすごく気を使う状態になります。

そうすると神経はどうなるか。
どんどん緊張していきます。

農作業をしている人は、まあまあリラックスされています。
もちろんすごく大変な仕事ですが、一緒に接していると「ああこの人たち、なんかいい感じにリラックスしてるな。リラックスの中で仕事してるな」という感じがします。

だけどオフィスでデスクに座って、パソコンに向き合って、時間に追われ、仕事に追われ、家に帰っても仕事のことを考える……、という状態だと、ずっと緊張が続いてしまっている可能性もあります。
実際に今、そういう人たちがすごく多いです。

今の問題は「緊張する場面が多い」ということ。
そして、
・緊張の手放し方を知らない
・リラックスの仕方がよくわからない
ということが 非常に多いのです。

緊張が良くないわけではありませんが、過剰になっているのは問題です。
交感神経ばかりが優位になってしまうからです。
それをどうやって緩めていけばいいのでしょうか。

あなたがリラックスできるもの、落ち着くものはなんですか?

例えば、お風呂とか、パートナーの腕の中とか、息子の寝顔、何か美味しいものを食べている時や、ショッピングに行ってる時など、色々あると思います。

その中で、どこでもできて、相手を必要とせずに自分自身でできて、お金がかからない、そして、今すぐにでもできるものって、どれぐらいありますか?
なかなかないですよね。
呼吸だと、それがもう、この瞬間にできるんです。

呼吸というのは、自律神経と密接につながりあっています。
リラックスするというのは、副交感神経を優位にさせていくということ。
呼吸こそが最も人にリラックスを効果的に与えることができるものだと思っています。

例えば、「私はワンちゃんを抱いてる時が一番リラックスする」という人がいるとします。
でも、ワンちゃんは匂いもあるし、時には噛んでくることもあるし、抱っこしたら毛だらけになることだってあるし、
ワンちゃんだって、お互いにそう思っているわけじゃなかったら、ワンちゃんが腕から飛び出していくことだってある。
相手や物があると、なかなかそううまくいかないことがあります。

⒉いつもそばに

人は、いつも身近にあって慣れ親しんでいるものがそばにあると落ち着きます。

旅行も楽しいですが、家に帰って自分のものに囲まれるとすごくホッとしますよね。
都会に住んでいて、田舎に帰るとホッとする。
自分の故郷に帰って昔の友達に会って、飾らない自分でいるとホッとする。
それらと同じように、自分のよく慣れ親しんだものに触れると、ホッとするんです。

生まれた瞬間からずっとしてきている活動は、呼吸です。
でも残念ながら多くの人は、いつも呼吸がそばにいてくれていることに気づいていない。

普通に当たり前にあるから、そのありがたさに気づかないことってありますよね。
それと同じように、僕たちは呼吸という、いつもここで自分たちの命を育んでくれて、守ってくれていて、心のコントロールもしてくれて、落ち着かせてくれる、すごい栄養を持ってるものがあるのに、それに気づいていない。
それによって落ち着く、安心する、ということを忘れてしまっています。
呼吸というのは、本当に安らぎを与えてくれるものなんです。

◉実習(リラクゼーション)

(※実習を行う際は、できるだけ動画を見て、よく聞きながら一緒に行うことをお勧めします)

では、足をちょっと楽に伸ばしましょう。
もたれるところがあれば、もたれてもらいたいと思います。
背中をもたれた状態で、腰や背中が楽になるようにして、目を閉じましょう。
目を閉じるだけでもα波が出てリラックスが深まると言われています。

ただ目を閉じているだけだと、頭の中にいろんな妄想が出てきたり、時には仕事のことが出てきたり、今夜の晩ご飯のおかずのことを考え出したりとかしてしまって、落ち着かなくなってきます。
そこで心を休ませるための「綱」が必要なんです。その「綱」を呼吸にしていきます。
呼吸にまずは意識を向けてください。

呼吸は鼻で感じることも、胸で感じることも、お腹で感じることもできます。
一番落ち着くところを自分で見つけてみてください。
鼻先なのか、胸なのか、お腹なのか。

多くの人は、お腹で呼吸する方が落ち着きやすくなりますが、それはいつもしている呼吸の質によっても違ったりするので、胸であっても心配しないでください。

自分の呼吸を見つめるという行為は、
「私」という存在の、ありのままの状態に触れることになります。

自分の、本当のホームに帰ってくる。
自分の心の故郷に帰ってくるというプロセスになります。
そうすると、体は今、私が私自身と共にある。
何も着飾る必要もなければ、何も背負う必要はないというところに帰ってきて、
心はほっこりとくつろいでいってくれます。

生まれてからずーっと止むことなくずっとしているこの呼吸。
これは、私の中で一番、安心安全な場所。
ここよりも他に安心できて安全な場所はないという、自分の中の一番大切なシェルター。
それが呼吸という場所。

呼吸というものの良い点は、それが止まっていないということ。
膨らみ、縮んで、膨らみ、縮んでを繰り返している。
人の心は、動くことで安定していきます。
人の体も、ちょっと揺れている方が安心感が出てきます。
ゆりかごもそうですね。
赤ちゃんはゆりかごに揺られると安心して寝ます。
心も体も、ちょっと揺れている方が安心感が高まります。
呼吸のいいところは、ゆりかごのようにいつも揺れている、そこに波があるということ。

いつでもここに返ってきて安心感を得ることができます。
そしてこの呼吸は、私たちに安らぎを与えてくれて、
同時に命の源であるエネルギーを与えてくれています。

呼吸を一番効率よく吸収できるのは、リラックスしている時。
呼吸に意識を向けることで、呼吸は効率よく働こうとして、
体と心を リラックスさせてくれます。
少し、その心地よさを 感じていきます。

呼吸の中に留まって、それが
膨らみ、縮む、膨らみ、縮む
というのを感じていきます。

自然と力みのない集中力がそこに存在していることにも気づいていきます。

ゆっくりと息を吐いて、気持ちよさを感じながら空気を入れていきましょう。
気持ちよく息を入れて、気持ちよく息を吐いていきます。
いらないものが出ていくと見て、息を吐いて、
そして、気持ちよく息を入れていきます。

気持ちいいという感覚は、またそれがリラックスを生んでくれて、特に頭の中にセロトニンを出してくれます。
このセロトニンは非常に強力なリラックスを引き起こしてくれます。
気持ちよさを感じることが、すごく大事です。
呼吸が気持ちいいんだということに、気づいてみてください。

あと1回、気持ちをよく息を入れて、吐く息でリラックスを深めていきましょう。

では、吸う息とともに、穏やかに目に光を入れていきます。

おかえりなさい。

☁︎︎*.𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍☁︎︎*.𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍☁︎︎*.

今、たった5分です。
たった5分で、これだけリラックスできるということです。
呼吸によって僕たちの心というのは、本当に深いリラックスに入れるんですよね。

リラックスするために、お風呂に入ったり、アロマを使ったり、色々とすることがあると思います。
それらを否定するわけではなくて、そういうリラックスの仕方もすごくいいと思います。僕も好きです。
でも、簡単に5分間、
呼吸にフォーカスするだけでリラックスできるのです。

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