大阪杯を振り返ってみましょう

道悪得意だったレイパパレ

昼からの雨で不良馬場に近い状態となった大阪杯。
スタート直後から1頭行きっぷりが違ったレイパパレが押し切る形で
無傷の6連勝でGⅠ制覇を達成した。
だが…気になるのは次走どこに向かうのか。
馬体重は相変わらず変動がなく2000mを連続して使ったことで
マイル路線は行ききれない可能性が高い。
候補となるのはおそらく宝塚記念だろうか。
雨での開催が多い宝塚記念なら少し控える先行策なら距離はこなせる範囲だろうし、馬体の成長を待つ意味でももう一度休養させるのではないだろうか。

コントレイルとグランアレグリア

グランアレグリアは前に壁を作って折り合いも完璧だった。
だがコントレイルが徐々に進出を開始したところで行きたがり
併せ馬の形で抑えきれず2頭並ぶ形で直線へ。
こうなってしまうと長い距離を使ってきたコントレイルに分があった。
2頭の着差こそクビ差だったが明らかな適性の違いがそこにあった。
コントレイルは次走宝塚記念予定らしい。
こちらは是非良馬場でやりたいところだろうし再戦を心待ちにしている。
一方のグランアレグリアはマイル路線になるだろうか。
重馬場のダメージも大きいはずなので安田記念が本線となるか。
いずれにせよこちらは天皇賞(秋)で再度対戦を期待したい。
不安視された距離も良馬場の2000mまでならこなすだろう。

重馬場に苦しんだサリオス

スタートは抜群に良かったが行きっぷりが悪く1角手前で躓くなど
明らかにリズムが悪く前走がマイルだったこともあり
芝の良い2角過ぎてからは行きたがってしまった。
なんとかなだめていたがコントレイル,グランアレグリアが
行ったタイミングで進出を開始。
前半リズムを欠いた分もあっただろうが伸びきれなかった。
掲示板圏内に残ったのは間違いなく地力の証明。
こちらも次走は安田記念になるだろうか。
良馬場での対戦を期待したい。

現役屈指の重巧者モズベッロ

重馬場に近い状態で行われた2020年の宝塚記念(発表は稍重)。
勝ち馬クロノジェネシスからは1.8秒離されてはいたが
サートゥルナーリアに交わされることなく伸びて3着を死守したモズベッロ。
ゲートに難があり不良馬場のAJCCでは出遅れが響いて5着だったが
上がり3ハロンはメンバー中2位を記録しており力は見せていた。
今回もやや出負けした上にアーデントリーに挟まれるなど
前半はチグハグな競馬ではあったがコントレイルの後ろから進出を開始すると上位人気馬3頭をまとめて差しきっての2着で重馬場巧者の実力を発揮して見せた。
次は宝塚記念で昨年3着のリベンジとなるのか注目したい。
雨が降って重馬場になればジャイアントキリングもあり得るだろう。

終わりに

珍しく長文になってしまったが今回は重馬場巧者の違いが
はっきりと出たレースだったので前走からのローテも交えて解説(?)してみました。
気に入っていただけたら幸いであります。ではでは。

いいなと思ったら応援しよう!