ep.2

娘と楽しく談笑していると
ふと、私の身体の左端に違和感を感じた。

「何?この触れているか触れていないかの感じは?

その感覚は明らかに私の左外太ももの下にあり

私の太ももの感触を楽しんでいる動きを感じた。

まさかと思い、左を見ると私の横には薄汚れた赤いリュックが置かれてあった。また、リュックの横にはいつの間にか中年の小柄な男性が座っていた。
その男性が醸し出している空気感は異様で、


「あ、、、わたし、痴漢されてる。」と確信した。ジッと男を凝視すると途端にリュックを自分の膝に戻し、それと同時に私の太ももをまさぐっていた手も男のリュックの上に戻って行った。


「やられたわー。」と思った。


「あ?もぉー!今から楽しい買い物なのに…。」

娘に何て言おう。

今、言ったら買い物に行けない大沙汰になるなぁー。と一瞬考えた。


しかし、それよりも何よりもこのガラガラの車両で

若い女性ではなく、高校生の娘を持つ私に痴漢してくるとは!。
歳いってるし、黙って触らせてくれるとでも思ってるのか!

段々ふつふつと怒りが込み上げてきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?