雀荘の開業費用っていくらくらい?
雀荘をやる上で開業費用ってどのくらいかかるかって、雀荘を開く予定が無い人でも何となく気になるところですよね。
卓の値段やサイドテーブルなどの備品、家賃など色々と項目がありますが、実際トータルで開業までどのくらいかかるのでしょうか?
今回はそんな雀荘の開業費用について書いていきたいと思います。
①麻雀卓関係の備品
まず最初にかかる費用として一番大きいのが、「麻雀卓」だと思います。
これはものによってピンキリですが、
全自動配牌の新品だと70万円前後、中古で50万円前後になります(ただし中古の全自動配牌卓は流通が少ない)
ちなみに古い型であれば業者からなら30万程度で買うことができますし、古い卓をヤフオクなどの個人の売買で行うなら15万以下で買うこともできるでしょう。
ちなみにリースで考えている人がいるかもしれませんが、新規出店の人にはリースは許可していない業者も多いことと、トータルで考えれば90万近い金額になってしまうケースもあるので、おススメはしません。
次に雀荘には欠かせないサイドテーブルとイス。これが意外と高いです。
そもそも麻雀店のイスというのは、風営法の絡みで1メートルを超えてはいけません。そうなると麻雀の専門店で買うというのが普通です。
これがだいたい15000円~になります。高いものだと30000円以上になります。
サイドテーブルは中古で6000円前後、新品だと10000円前後といったところでしょうか。なので、6卓全ての卓を中古の全自動配牌の卓を使うと仮定して
麻雀卓 500000×6卓=300万
イス 15000×24=36万
サイドテーブル 10000×24=24万
トータル360万円
なので卓回りの費用だけで300万を超えるわけです。こうして見ると卓回りの用品が結構高いですね。
~テナント・申請の費用~
次にテナントに絡んだ費用ですが、まずは開業前の家賃がいります。雀荘というのはテナント契約しても開業の申請から55日前後許可が下りるまで時間がかかります。
なので、空家賃だけでも2ヵ月分がかかる計算になります。あとは不動産の紹介手数料が1ヵ月分程度発生します。
そして、これはテナントによりますが、家賃の4~10か月分の保証金がいるところがほとんどです。仮に5ヵ月分とここではしておきましょう。
あと、忘れてはいけないのが行政書士による申請費用ですね。これは広さや卓の数によっても変わりますが6卓前後の店だとだいたい25万前後が相場でしょうか。
他に細かいものとして、電気代、水道代、火災保険料などもあるでしょうか。なので、テナントの家賃が25万だとして、
開業前家賃 25万×2=50万
仲介手数料 25万
店舗保証金 25万×5=125万
行政書士 25万
開業前電気代 1万5千
開業前水道代 5千
火災保険 4万
合計 234万円
というところですね。この辺りはテナントによってかなり差が開くと思います。東京だとこの項目だけで6.700万円いくところもあるでしょう。ちなみに保証金はテナント解約時に何割か引かれて帰ってくるのが一般的にはなります。
③備品・内装など
内装に関してはテナントがスケルトンの場合、非常に高い内装費用(状態によっては200万以上)かかってしまうので、なるべく内装が出来上がっているものを選ぶのをオススメします。こちらは壁紙・タイルカーペットなどで40万としておきましょう。
上には書いていない部分であとは細かい備品です。キリがないので全て挙げることはできませんが、特に高いもので、
パソコン
レジのカウンター
待ち席のテーブル
などがもっとも高いものでしょうか。
備品は店の方針によって変わりますので、なんとも言えませんが、開業前に全て揃えるのに、30万前後を見積もっておけばよいでしょう。
なのでこの項目は合計で70万としておきましょう。ただ切り詰めればもっと安くでやることはできますし、内装にこだわれば更に高くなるでしょう。
④合計で
ここまでの費用をまとめますと、だいたい6卓の雀荘を作るのに
麻雀卓関係の備品 360万
テナント・申請費用 234万
備品・内装 70万
合計 664万
といったところになるでしょうか。ちなみにここからさらに当面の経営費用や生活費も必要になるかと思います(雀荘は開始半年は赤字が基本だと考えておいていいでしょう)
⑤もっと安くするには
正直クソたけえなと思った人もいるかと思いますが、これはあくまで新規開店した場合の費用ですし、やりようによってはもっと安くオープンすることはできます。
一番高い麻雀卓を中古の古い型で1卓15万程度で仕入れれば、それだけで差額の35万×6卓=210万浮きますし、営業前家賃もフリーレント(オープンするまで家賃をタダにしてもらう)を交渉すればもっと安くで済むでしょう(一か月くらいならフリーレントをつけてもらえるところも多い)
ちなみに私の経営する名古屋の今池2号店はアルティマ3卓、古い卓1卓の計4卓の小さい店ですが、これはだいたい
200万くらい
でオープンまでいくことができました。家賃が安いところを選んだのに加え、卓や備品などを閉店する雀荘から買い取ったのでかなり安くで卓などを購入できたことが大きかったですね。
あとは居抜きの場合も、安くでオープンまでできると思います。
⑥最後に
これは私の感覚ですが、最初に雀荘をオープンさせる際は安い金額で出店できるように計画を立てることをオススメします。
雀荘というのは投資です。最初の金額が大きければ初期投資を回収することが大変になりますし、失敗したときのリスクも増します。
最初は廃業する雀荘をネットなどで探しつつ、安くで備品を手にいれてオープン全体までの費用を
目標300万以内
くらいで出せる道を模索した方がよいでしょう。
ときどき雀荘開業をする目標がある人が「初期投資1000万くらいで初めたいです」的なことを言ったりしてきますが、最初はスタッフ教育も店作りも手探りですし失敗も多いので、小さめな店から初め、色々と慣れてから大きな店にチャレンジでもよいと思います。
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