「言葉のウラにあるもの」①

色んなところで「対話」が大切！って言いますやん？良いこと前提で語られる『対話』ですけど…対話って時に押し付けになったり、暴力にもなるんですよね。そもそもインクルーシブ違うしね。


先日、末っ子に映画『小学校』のダイジェスト版を観てもらい、

『ねぇ、どう思った？（あなたの気持ち聞かせて的なw）』って問いかけたら、いきなりめちゃくちゃキレられました。

今思えば、あの独特の空気感を画面越しとはいえ観て、“言語化出来ない感情“と脳内で格闘してる時に、言葉をかけられて（しかも丁寧な感じで。それがまた神経逆撫でたw）「ごちゃごちゃ抜かすな」って事やったと思いますわ。

それと、私（ママ）の、裏の意図（ほらほら〜このシーン気持ち悪いやろう🥴ヒヒヒ）という、下心も感じ取ってたんやな、と。

大人、特に言語能力の高い人たちがやりがちな事なんやけど、『言葉の裏に潜む感情や背景、そしてその人の状態を読み取ること』をしない事が多い。だから、自分の言葉のウラにある感情がバレないと思ってしまうw

『説明しなさい』表
（ちゃんと言わないと許さない）裏
『冷静沈着に』表
（感情を出すことは恥ずかしい事）裏

（映画の中でも、先生が『泣いたら上手くなるんですか？』ってつめてたな…。あれは論理的にも意味がわからんが）

恨みの壺

権威側（例えば先生や親）が、子どもを従わせようとする時に、無意識に自分の感情を抑制（した様に見せかけて）子どもたちが負の感情を表現する事を否定する。そして人々の感情は（表面上は）抑圧されていくんよね…でもウラ（裏）では負の感情を恨みの壺（無意識下にある感情の溜まり場）にドンドン押し込んでいく。便秘？宿便？と一緒やね。

そうすると、社会で自分の負の感情を表現することに対して、過度に恐れや否定的な印象が付く（無意識に）、感情的な発言をする事が『いけない事』と脳にインプットされる→感情を出す人々が疎外される。（自他共にね）

『あの人、子どもねぇ…』とか、
『あの人、野蛮ねぇ…』とか。
『あの人、学がないのね…』とかね。

不寛容社会のできあがり。

そんな同調圧力の中で感情を抑えた人たちが、ますます“表では“自分の気持ちを表現するのを控える。それで社会全体が感情を無視する文化に傾いていくんやけど、そんなん人として不自然やしムリ。

『ありのままの自分じゃダメだ』
『ネガティブな感情を出せば嫌われてしまう〜』

だから匿名なXやスレッズなんかで罵詈雑言が怨念と化して出てきちゃうんよね。

理不尽に対して抵抗をやめた大人たち

社会的に優位な人たちが、自らの感情を出さずに冷静でいるように“見せかけること“が、そのまま自己の立場を強化するための手段となるし（言語能力優位の）権威を維持するために「無言の圧力」を作り出している訳やけど、それが結局は自分の首を絞めてるって事に気付かないんよね…。

「感情を出さないことが正しい」
「感情を表に出すことは不適切」
「TPOわきまえろ」って価値観を、さも自分たちが正しいって立ち位置から押し付ける。

しかも、その冷静でいられる事の優位性に気付かない。だから無自覚に

トーンポリシングしちゃうし、
マイクロアグレッションしちゃうし、
マルトリートメントしちゃうんやろうね。
（ウギャー！カタカナ使うのイヤやーヽ(￣д￣;)ノ=3=3=3）

人々が、感情を表現することを避けるとどうなる？

多様な人々が排除されやすくなる、多文化の交流の場が閉ざされるよ。（国際的な意味合いだけではなく）

感情的な反応が、重要な問題を掘り下げるきっかけになる事だってある。少し前にあったよね、

『保育園落ちた、日本しね』

それが抑圧されるなら、真の問題解決にはつながらなくなる。

（だから最近はストライキやデモって起こりにくいんよね。怒ってるのに、怒っちゃいけないからね。）

本当は怒ってるのに、傷付いてるのに、綺麗な仮面で装う大人たちはこれからの時代どうなっていくんでしょう？？

続く↪️