事実ーanotherー
◯本編
少しだけ早く生まれた。少しだけ苦労が多かった。少しだけ私たちは顔が似ている。夢中にならないように互いに距離をとっていた。でもだめだった。何かがひっぱりあった。その何かとは生まれた時の星の運命のようなものだと思って占いに頼ったけれどそれらしい結果は得られなかった。
私たちが惹かれあったのは一体何だったのか。私は毎日それについて考えを巡らせている。運命という言葉ではこの頃落ち着かなくなってしまった。
つまり恋が確実に増殖しているということだ。悪い病気でないといいけれど、、、
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