賃金構造基本統計調査のViz作成②
前回に引き続き、作成したVizを紹介します。
1.産業分類別男女比
各産業の男女比を円グラフにし、トレリスチャートの形式にしたVizです。
業界全体の傾向が1枚で分かるのは良いですね。年齢階級のところをページに設定したので、再生すると年齢の上昇と共にに比率が変わっていくのが見れて結構面白いです。特に左下の教育、学習支援の比率の変化にはびっくりします(⊙o⊙)
せっかくなのでgifでちょっとお見せします。
同じ産業でも年齢階級によって男女比が大きく変わるのはどんな関係があるのか気になるところですね。
2.企業規模別年齢と勤続年数による所定内給与額の推移
年齢や勤続年数の変化に伴い所定内給与額がどう推移するのかを見るためのVizです。まず年齢(左側)では60歳の定年まで上がり、その後下がります。また人数規模の大きい会社ほど、平均的には給与額が高いです。
では次に勤続年数(右側)を見てみます。定年を超えた後は勤続年数が短くなって、給与も落ちていますね。やはり、定年退職で職が変わり給与が下がる傾向ということなのでしょう。このあたりの変化は予想通りですね。
せっかくなので、産業分類や役職のフィルタを変更して、異なる傾向があるか見てみます。例えば、宿泊業・飲食サービス/非役職の場合、40歳ぐらいまでは給与が上がっていますが、そこでほぼ頭打ちですね(;´・ω・)
業界によっては、この辺の特徴が変わるのでいろいろフィルターを変更してみてみると、面白いのではないかと思います。
3.企業規模別年齢別産業分類の平均所定内給与額の積み上げ推移
各産業の平均所定内給与を積み上げた傾向を確認できるVizです。年齢の変化による給与の変化は先ほどの散布図よりこちらの方が見やすい気がします。ガクッと線が変わるのは、20歳以下がいない、または65歳以上はいない産業ですね。
ではこのグラフを課長級でフィルタしてみるとどうなるでしょうか?
やはり、ある年齢でガクッと線が変わるところが顕著になりましたね。
ただこれも業界によって特色があって、20代前半でマネージャになれる業界もあれば、35歳になるまではマネージャになれない業界もあります。そして役職定年になるタイミングもまちまちですね。こういう視点での分析は普段あまりみないので、自分でやってみたからこそ分かることですね。
4.超過実労働時間と年間賞与の関係
※注.この記事を投稿してしばらくした後で計算式が合計になっていることに気づきましたので、取り消しておきます。超過実労働時間が増えるほど、年間賞与が上がるのかをみるVizです。
全体的に長く仕事をした人ほど、賞与も増えるという傾向です。これだけだと、まぁ、そうかという感じですが、男女別に傾向線を引いてみると不思議な傾向に気づきます。時間が短いうちは男性の方が賞与が多い傾向ですが、長くなるほど女性の方が賞与が多くなる傾向です。これは程度の差はあれど、どの企業規模でも同じですね。
もちろん、これも業界や役職によってかなり傾向が違います。例えば、製造業、係長級で比較してみます。1000人以上の規模の企業だと、男性は長時間労働をするほど年間賞与が下がる傾向なのに女性は上がる傾向です。これが100~999人規模になると全く違う逆の傾向になります。あくまで傾向線を引いたらこうなったというだけですが、この辺は予想外ですね(;・∀・)
最後に
振り返ってみると学歴のデータを使っていなかったので、もうちょっとだけこのデータを使って遊んでみるかな。
触ってみたい方はこちらからどうぞ(/・ω・)/
産業や性別、年齢などの違いによる給与額 | Tableau Public
※継続して編集するため、今後表示内容が変わる可能性はあります。