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想像力をかき立てる圧倒的な世界観に宿泊。メズム東京 オートグラフコレクション

こんにちは。世界観コーディネーター&&地球を楽しむ旅人、JAMYです。

東京には居心地の良いすばらしいラグジュアリーホテルはいくつでもあります。そんな中で今回は想像力をかき立てられる圧倒的な世界観を誇る「メズム東京」をご紹介します。

世界観という抽象的な言葉を表現するなら『好きの集合体』であり、デザインだけでなくその人・そのモノ自体が醸し出す空気感や言葉、表現力に至るまでの総合的な『らしさ』そのものと私は定義しています。それをこのメズム東京では隅々で感じることができました。メズム東京から学ぶ世界観づくりのヒントをお届けします。

エントランス:メズム東京は「Exactly like nothing else(唯一無二)」のホテルとして、マリオットが展開する「オートグラフ コレクション ホテル」に加盟


ホテル名「メズム」の意味



「メズム」の語源は、魔法にかかったように興味をひきつける、という意味の英単語 mesmerizeから来ています。名前の通りホテル滞在中には五感が魅了される体験ができ、忘れていた感覚や新しい価値観を見出すことができるはず。

その魔法のような時間が人生を豊かな彩りに変えてくれるのですが、1番の要素になっているのが「TOKYO WAVES」というコンセプトで、絶えず変化する東京の“今”の躍動感や波長を感じられる工夫を凝らしたクリエイティビティー・五感を魅了するこだわりがいたるところにちりばめられています。ただ宿泊するだけだと見逃しがちな詳細を見つけながら宿泊を楽しんでもらえたらと思います。


洗練された黒尽くめの衣装とロビーまでの演出

ホテルに着いたら迎えてくれるタレント(ホテルスタッフ)さん。メズム東京では「スタッフ」を表す言葉として「タレント 」という名称を使います。

それは一人ひとりの従業員がタレントのような個性を持ち、お客様を心を込めてもてなすため。あえてお客様から名前を聞かれるほどの感動を与える、そんな意味も込めてホテルマンにはあって当たり前の名札もつけていません。

彼らは、ヨウジヤマモト社のジェンダーレスに表現するユニフォームをまとっています。

黒づくめのスタイリッシュな衣装でお出迎え

黒一色なのに、細やかなディテールがパッとみただけで感じさせるスタイル。さらに、プロのヘアメイクアーティストによる監修で(男女問わず)一人一人に合うヘア・メイク方法をも学んでおり、個性を生かしつつホテルの世界観を体現しています。

タレント がお客様をお見送りする際やお辞儀する際に右手を左胸上におくメズムポーズもします。このポーズはホテル前にある劇団四季の演目から発想を得たという裏話も。

メズムポーズは右手を左胸上ににおく


エントランスから美術館のような廊下を通り、個性的なエレベーターに乗るとホテルのコンセプトムービーも是非ご覧ください。ただのホテル紹介ではなくホテル滞在の覚醒が表現された動画です。



天井高約9メートル。開放感たっぷりのロビーとレベルの高い音響技術


ムービーを見ているとあっという間に16階に到着です。

目の前を遮るものがないオーシャンフロントの立地のため、目に飛び込んでくるのは、大きなガラス窓の外に広がる隅田川と緑豊かな浜離宮恩賜庭園。

こちらのホテルの特徴が音楽にも妥協がないということ。五感にも心地よい刺激を与える音の提供のため野外ステージでも使用される音響技術が使われています。同じフロアでもあまり音の影響がないようにレセプションでは、ブースに入った瞬間に音が変わるような工夫もされています。

天井高約9メートルのロビー階。開放感が抜群

全部屋にある電子ピアノとトランク、こだわりの備品たち


「五感の中の聴覚と触覚を魅了する体験を提供するコンテンツ」のひとつとして全ての部屋にデジタルピアノがあります。またトランクも一緒にディスプレイしてあり、空間に配されたインテリアや家具は、すべてが特注品。部屋のコンセプトとして旅人が泊まる場所がホテルである演出が施されています。

全部屋にあるスーツケース

そのほか、フラッシュモードにすると光るベアブリック(部屋によって光らないものもあり)、懐かしい黒電話(操作はプッシュ式)、日本らしい習字をイメージしたメモ帳と筆ペンなどもあります。

ミニバーには、猿田彦珈琲のオリジナルブレンドと、京都の老舗店の抹茶と茶器・茶筅セットも入っており日本での滞在を堪能できるような細やかな配慮が至るところで見ることができます。

部屋に入るとすぐにベアブリック
習字を連想させる文鎮と筆ペン(インク色はメズムカラー)、懐かしい黒電話
不二家とのコラボレーションのミルキーキャラメルも


本のようなアメニティとバスアイテム


ガラス張りのバスルームにはオリジナルのアイディアが詰まったアメニティーたちがあります。歯ブラシやコームなどが入っているのは本の形状をしたボックスです。あけるとそれぞれのアイテムが一枚の絵のようになっておりずっと見つめていたくなるような美しさ。パズルのように使った後も直したくなるような使用感ですが本自体は持ち帰ることはできません。

本を開けるとアメニティーがパズルのように入っている

またホテルのバスタオルといえば家庭用と比べても大きいものが多いですよね。メズム東京のタオルは一回り小さめ。大きなバスタオルの使いづらさやエコの観点を考慮し、地球上の綿花でも5%しか生産できないと言われている「超長綿」を使用した吸水性・速乾性にを兼ね備えた国産・今治製の高級バスタオルが用意されています。

また着物から着想を得たデザインのバスローブ兼パジャマの「KIMONOローブ」のご用意も。吸水性が高いためお風呂上がりにバスローブとして、内側の3つのボタンで着崩れしないのでパジャマとしても着用可能ですが、ミッドナイトブルーの帯風ベルトの和風デザインも特に海外からのゲストの心をくすぐります。

シャンプーなどはスキンケアブランド「BULK HOMME」とのコラボレーションの「THE BLEND」。バスソルトは「肌に潤いを与える」効果が認められている、国内で唯一の再結晶製法で国内最高純度のエプソムソルトをメズムカラーに色付けて用意されており旅の疲れを軽減してくれるマストアイテムです。

バスアイテムも購入可能


料理で物語を表現、驚きと感動の食事体験


シェフズ・シアターエントランス

ホテル内にあるフレンチの「シェフズ・シアター」にも是非足を運んでください。観劇するように、物語と共につむがれる美食体験を五感で堪能いただけます。私の宿泊した時期は『Romeo and Juliet(邦題:ロミオとジュリエット)』を基にしたランチ&ディナープログラムが開催されており、ストーリーの前半はランチ、後半はディナーにて、1日を通して完成する構成になっています。

ディナーはスターターから衝撃的で、こんな演出のあるレストランに出会ったのは初めてでした。(2023年5月31日まで提供のプログラム)

モンタギュー家とキャピュレット家の抗争の場面を描いた一皿
左:緑のセロリオイルは仮死状態にする薬のイメージ
中:二人の束の間の幸せな時間
右:絶望的な運命を夜空に向かって嘆くシーンがメインディッシュ
左:メニューは美しい料理の写真集のよう
中:インテリアも目を奪う美しさ
右:ロミオとジュリエットが共に最期を遂げる墓所を表現(デザート)

美味しい食事は味や素材はもちろんのこと、見た目が料理自体の思い出に大きく左右するというのを体感できます。ここまでストーリーがこめられたクリエイティブな料理をいただく機会はなかなかありません。まさに五感で味わい尽くす時間でした。


都会のエネルギーと想像力が出会う東京のアイコンを目指しているとだけあって、全ての演出の意図を知ると感動以上のものがあります。

「圧倒的な世界観」とは、こだわりの次元が異なります。他にはないユニークで新しいカルチャーを作り出すメズム東京。ホテル滞在中、感性を刺激されつづけることで、妥協のない創造性を引き連れて新たな旅先に向かうことができる場所です。


メズム東京 オートグラフコレクション

2020年4月東京竹芝に誕生

日本ホテル株式会社とマリオット・インターナショナルが初提携して誕生した、東京発、世界でひとつだけのラグジュアリーホテル。躍動する東京の「波長」と共鳴するというホテルのテーマ「TOKYO WAVES」を軸に、新しいサービス・コンテンツで五感を魅了する時間と空間が導く。

公式ウェブサイト:



writer : Jamy
世界観コーディネーター兼 地球を楽しむ旅人。45カ国以上の渡航歴を持ち、旅を通して、役割にとらわれがちな女性の自己開放を促す、旅コミュニティ・地球クラブを主宰。合言葉は「地球のどこかで待ち合わせ」。
広島出身 鹿児島在住 1児の母



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