薬剤師・医学博士が追い求めた”幻の赤い果実”ブアメラの世界(第11回)
(第11回)ブアメラの商品開発へ
2005年、パプア島高地で赤い果実ブアメラに出会ってからブアメラの植物学、栄養成分の分析、パプア先住民の利用の歴史、さらにパプアの歴史、文化民族学的な勉強を行った。
日本への輸入の申請許可を取得するのが先ず必要でした。
同時にこの貴重なブアメラを日本の難病に苦しむ方、成人病予防、健康維持増進など提供可能な剤型の研究に向った。
世界で初めてブアメラオイルのソフトカプセルを日本で完成し、最初の商品は2006年に出来上がった。
世界で唯一のソフトカプセル商品だった。
インドネシアでは、カプセル化の知識がなくもっぱらオイルを飲用する商品だけであった。
その後、商品の工夫をいくつも繰り返し、(株)エムケーラボラトリーズは現在「ブアメラ500VE」「ブアメラフェミニンEZ」(販売停止中)「赤果実のブアメラオイル」という栄養機能食品として、提供しています。
Indonesia Innovation Day 2017(IID2017)認証
Indonesia Innovation Day 2017
インドネシアの研究技術高教育省(Ministry of Research, Technology, and Higher Education, MRTHE)、在オランダ・インドネシア大使館主催のIndonesia Innovation Day 2017(IID2017)が、オランダで2017年9月27日に開催されました。
ブアメラがインドネシアの価値ある健康素材、革新技術による提供商品の一つに選ばれ、2017年よりM&Kと共同研究開発を行っているインドネシアの工業省の研究所(Center for Sgro-Based Industry, CABI)と協同でブアメラを紹介しました。
IID2017を通じてブアメラをNovel FoodとしてEU各国に紹介するとともに、EUへの登録申請を行うのもインドネシア政府の強い願望です。
登録申請には、M&K、インドネシア政府、M&Kのインドネシアとデンマークの協力会社が行うことになります。
また、国内の研究機関の協力も必要であり、本年8月27日に長崎会議Nagasaki Meeting 2017が開催され、長崎国際大学と九州保健福祉大学より協力の合意が得られました。
それに先立ち、M&KとCABIの11年目に入る共同研究開発協定MOUが締結されています。
ブアメラは世界に知られる健康食品に
日本ではまだまだ多くの方々に浸透していないブアメラですが、EU諸国で販売されることによって、様々な機能性が再確認されてゆくことになるでしょう。
特に白人社会で問題となっているにきび(Acne vulgaris)の飲んで効果があり、安全な天然物として広く世界に知られることになります。
肺がん予防、骨粗しょう症予防・改善食品、育毛、母乳を介しての赤ちゃんの微量栄養物質の提供など、ブアメラの多くの機能性が明らかになることでしょう。