サンプルから見る日本と他のアジアとの違い =スピードを速くしていることで能力は上がっている=
日本は他のアジア、中国や韓国と比べると仕事の進め方がとにかく遅いです。
例えば韓国では翌日くらいにはサンプルをあげてくれます。
その時点では漏れやミスも確かに多いのですが、その場で修正依頼すると翌日には完成され、その場で進行がジャッジできる。
中国もそんな感じ。
でも日本ではまず打ち合わせ。
その後の打ち合わせは1ヶ月後なんてもことザラです。
とりあえず顔合わせてから・・となる。
なぜそんなに時間がかかるかといえば、保険です。
完璧を目指すからなるべく時間をかけようとする。
時間をかけているからそれなりに完成度は高いのですが、それでも修正が出ます。
そうするとまた時間がかかる。
その間に中国や韓国ではサンプルを稚拙でも繰り返すことで短期間であっという間に完成度が高くなる。
そしてすぐに店頭に商品が並んでいるというのが日本が負けている原因です。
日本が負けているのは知恵や能力ではなく、スピードだと僕は考える。
サムソンは決定が早いことで有名。
韓国のサムソンは昔は変な電機メーカーでしたが今は世界一、二位を争う半導体メーカーです。
能力が高いからスピードが速いのではなく、スピードを速くしていることで能力が上がっている、のだと思う。