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読書日記『旅猫リポート』有川浩
野良猫ナナは銀色のワゴンがお気に入り。
しかも持ち主は猫の気持ちを察することができるいいヤツだ。
ある日不覚にも車に轢かれて大怪我をしてしまう。
あの銀色のワゴンの若い男、サトルを思い出して叫んだ。
心の声は届き、サトルに救われる。
怪我をしていたナナはやむなくサトルと暮らすことになった。
野良猫魂からしたら、自分で狩りもできない家の中でぬくぬく暮らすなんてまっぴらごめんだけど、サトルとならいいかもと思い始めていた。
なのに、僕を手放さなきゃならなくなったという。
もらい手を探しに僕らは銀色のワゴンで旅に出ることになった。
そこで出会ったサトルの友人たち、見たこともない壮大な景色、だんだん元気がなくなっていくサトル。
最後はなんとなくわかってくるのだけど、やっぱり泣ける。
ナナは泣かない。
僕がいたんだからサトルは幸せだったんだよ。
達観してる。
あぁ、こうも物分かりのいいネコがいたらいいのに、と思ったところでふと我にかえりました。人間とて、これほど人の気持ちを読んで行動しているだろうか、と。