小林愛香 2ndフルアルバム 『Illumination Collection』について
小林愛香2ndフルアルバム 『Illumination Collection』発売から1カ月ほど経ちました。
アルバム名を冠したライブも近いので、改めてこのアルバムと向き合い、曲を聴いて感じたことや好きなところをザクザク書き残しておこうと思います。
01:Lonely Flight
思い浮かぶイメージは大空(大空って言葉使いたがるのリボーンのオタクだけ?)。
A~Bメロでトンネルの中を走って、サビで空が現れるような物語性がある曲だと思います。一人旅しながら色々なところで聴きたいですね。
サビの伸び伸びとした歌声と、途中で挟まれてるチャイムの音が聴き心地良くて何度でも聴けちゃう。ロングトーンが綺麗な人なので、こういう解放感のある持ち歌が増えて嬉しかったです。
「遠く遠く離れてる場所で」のテンポも気持ちいい。
02:BUMMER, BUMMER
ラテン調に加えて、ソロ楽曲の中では珍しいイントロの入り方なので、ちょっとドキッとします。『Lonely Flight』から続けて聴くと落差でなおさらビビる。
全体は落ち着いたラテンっぽく感じますが、ここで徐々に声のトーンが上がってて、炎が一瞬だけ燃えていくようなイメージが湧きます。
コーラスが多く、それも妖艶な雰囲気の一因になってるのかなーと思います。
ネガ寄りな歌詞の中でも「キミのよそ見有罪」という子どもっぽいフレーズがかわいい。
03:Breakthroughだ!
一段と声が高くなったためか、若々しい感じがします。
『女子高生の放課後』みたいなイメージ。平成アニメのOPに差し込んでも違和感なさそう。これは僕が平成のオタクだからです。
間奏とサビのポコポコ音(何の音か分からない)が良い味出してますね。
ショルダーキーボードが本人演奏って言われなかったら分からない。すご。
04:アミュレットメモリー
歌でもあり詩でもあるような曲。
小林愛香さんの朗読劇やラジオでの語りを聴いてると、言葉の伝え方の技術や経験もこの曲に反映されてるのかなーと思います。
この転調で感情グ~ッと盛り上げてくるのすげ~良い。
歌詞も良い。めちゃくちゃ良いなこの曲。
余計な音が無く、小林愛香さんの声を活かす引き算と強調の芸術。声が好きさんなので大変好みです。
これも『Lonely Flight』と同様に、一人でいる時に聴きたくなります。
「引き算と強調」というワードが好きなのは食戟のソーマのオタクだけです。ピッタリだったので引用しました。
05:Can Can One One
犬ソングすぎる。筆者は実家で犬2匹飼ってて小林家の犬も好きなので満足です。
好きなものを作って残していけるのがクリエイターの醍醐味だと思うので、この歌が作られたこと自体が小林愛香さんの人生を表してていいなと思います。
映像付きでライブするならドッグランの映像出してほしい。
日常と、魔法の国のような非日常感の両方を感じる音作りが可愛いですね。
06:グミチュウ(パソコン音楽クラブ REMIX)
原曲のグミチュウもスルメソングだったけど、リミックスも大概だと思う。
意味不明なイコライザーかけてさらにキモい音にしたくなりますね。特に1:11あたりの転調がキモすぎる(褒めてる)。
もしかして他にもリミックスやれる曲あるんじゃないか?
ピコピコリミックスアルバムやれます。
07:YARUSHIKANAI feat. 佐伯ユウスケ
夜中まで仕事してる時に聴いたら良さそう(何が?)。
明らかにここが一番元気で笑った。やかましいわ。
ライブで歌うなら絶対キャップ被ってほしい。ラッパー小林、頼む。
余談ですが、小林さんと逢田さんが昔飲み会の後で電車を間違えて家に帰れなくなった話を思い出しました(ハムリハ第72回より)。
08:Live goes on!!
イントロから最高~。さすがにライブ会場の情景しか浮かんでこない。
小林愛香さんはめちゃくちゃ楽しそうにライブするので、この曲もイキイキしながら歌ってる姿が目に浮かびます。
特にここが好き。メロディが上がってくのが気持ちいいです。
全体的にノリやすく、この曲作った人絶対オタクだろうなと確信しました。
『Illumination Collection』は新しい表現が多いアルバムだけど、『Live goes on!!』はこれまでの小林愛香らしいエネルギーのある曲で楽しいですね。
『Can you sing along?』や『Crazy Easy Mode』の遺伝子を感じます。
作詞作曲の方が書いているnoteも面白かったです。案の定オタクでした。
素人ゆえ音楽的な解説はふわっとしか分かりませんでしたが、楽曲への熱量が凄まじいことが伝わってきて、この曲がさらに好きになりましたね。
09:As One
今までの歌の中で一番歌姫感があるんじゃないか?
同じバラードでも、『アミュレットメモリー』より大人っぽい歌声になっているところにこだわりを感じますね。
『空は誰かのものじゃない』も歌姫っぽさがありますが、『As One』はより繊細に歌われている印象です。
イメージは冬の夜空。
映画のエンドロールで流してしっとり余韻に浸りたい。起用されないかな。
『アミュレットメモリー』然り、センチメンタルな時に聴くとさらに良さを実感できそうな気がします。
どうでもいいけどビール飲んでバカ笑いしている小林(敬称略)を観た後で『As One』を聴くと脳がバグる。マジでなんなんだよ。
10:KANPAI
tiktokに上がってるPV(?)が全て。
ちょいちょいオシャレなフレーズが入ってるからネタソングになってなくて、でも「なんやえらい楽しそうやな」という雰囲気も損ねてないので、実は絶妙なバランスで成り立ってる曲なんじゃないかと思います。
初披露のライブにて、自分でビール(飛び出すギミックあり)作ってきたお気に入りっぷりで良かった。
でも『As One』聴いた後にビールの歌聴くと脳がバグる。マジでなんなんだよ。
11:Original My Life
昨年リリースされた『グミチュウ』のカップリングなので約1年前から聴いていますが、イントロのドラム一発目で飛び上がるような身体にされてしましました。
歌詞もメロディも気持ちいいですね。
全体的に良い歌詞なんですけど、特にこの歌詞が好きなんですよね。リリース当時(今もですが)自分が新参ファンだったので、この曲を聴いて気軽にライブ参加できたのを思い出します。
一体感を生む曲なので、初めて参加した小林愛香ソロライブでもこれが一番楽しかったです。
↓コールを解説するとても良い小林愛香さん。
12:だれも知らないんだ
イメージは星空・草原・冒険など。
音楽的な構成論は全く分かりませんが、小説や映画の三幕構成に近しいものを感じました。
旅立ちの1章、冒険の2章、旅の終わりの3章のような。夜→昼→夜のような。
※自分の想像に引っ張られすぎなのは否めない。
1番ごとに物語を感じた『Lonely Flight』に比べて、『だれも知らないんだ』は、より全体を通した連続性のある物語を感じます。
歌詞に引っ張られてなんとなく『不思議の国のアリス』のようなイメージも湧いてくる。
最後にこの曲があることで『Illumination Collection』のエンディングも感じますね。
アルバム全体を通して
改めてじっくり聴いてみると、「小林愛香らしい歌」を確立した1stアルバムに対し、『Illumination Collection』はその枠組みをグッと広げてきたように思います。これもまた新しい「小林愛香らしさ」なのかなと。
明るいだけじゃなく様々な感情にフォーカスしていて、日々生まれるダークめの感情を表現した曲もあったのが嬉しかったです。
1年前に初めて小林愛香さんのライブに参加した時から、「もっと色々なテイストの持ち歌増えてくれ~い」と思っていたので、めちゃめちゃ満足しました。
色々なシーンで聴きたくなる曲が多いので、数年後にも曲を聴いただけで当時の感情や体験を思い出せそう。
……てなことを考えてたらインタビューでも同じこと言ってました。
https://l-tike.com/concert/feature/kobayashiaika/24091500/
インタビューの内容まんまのアルバムになってると思います。
まぁ色々書いてみたものの、ライブでまた全然印象が変わる可能性もあるので、聴けることを楽しみに待っています。
↓ライブチケット情報
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=J8280020
最後に、僕が好きなアルバムのイメージイラストを勝手に紹介します。
それではこのあたりで。
↓インタビューも濃い内容だったので読んでみてください。
『Illumination Collection』インタビュー
https://l-tike.com/concert/feature/kobayashiaika/24091500/