ヴァイキング時代の遺物(個人コレクションより)
スカンディナヴィアをはじめ、アイスランド、英国、東欧諸国など、ヴァイキングの故郷や彼らが移住または活動の拠点にしていた地域の博物館には、同時代の出土品が数多く展示されています。
また、欧州の歴史研究者や考古学者のコレクションの一部や、愛好家が自ら発掘したヴァイキング時代の遺物が現地のアンティークショップで販売されていることがあります。
この記事では、数は少ないですが、そのような個人やショップから入手した私自身のコレクションを紹介したいと思います。
エストニアのコレクターから譲り受けた出土品。
ユーティリティナイフとして使われたほか、武器としても使用されたようです。
(小型ナイフは敵の咽喉を切り裂くのにたいへん有効だったとか…)
上記の小刀は、上から3番目か4番目のタイプですね。
ウクライナのアンティークショップ(Web shop)で購入したもの。
直径12mm、状態良好。
ヴァイキング時代の人々は男女を問わず、色鮮やかなガラスビーズや銀製の金属ビーズを使ったジュエリーを好んで身に着けていました。
商人たちにより、ビーズは故郷のスカンディナヴィアや他の交易地でも盛んに取引されていたようです。
10世紀にヴァイキングの商人たちに会ったアラブ人作家イブン・ファドランは、彼らはガラスビーズ1個に対し「1ディルハム」(アラビアの銀貨)程度を支払ったと記述しています。
実際に紐を通し、着用できるようにしてみました。
1000年前のガラスビーズですが、今でもふつうに身に着けられることに感激です。
今後、コレクションが増えることがあれば、追加していきます。