「苦難福門~苦難は幸福の門」
2021/10/13
みなさーん、おはようございます。
今日の朝の挨拶は、苦難福門でしたが、経営をしていると多くの苦難が訪れますよね?
私ごとですが、今朝は、昨年の3月からスタートした事業で、12月に訪れた苦難の話をさせていただきます。
私の事業は、法人向けのお弁当の事業を障害者の方たちが働く施設として運営しています。収益構造としては、お弁当の利益から障害者の皆さんの給料を払い、彼らが働いていることによって国から得られる訓練給付金で指導員やスタッフの給与や事業の運営にかかわる費用を払う仕組みです。訓練給付金をもらうには、障害者の方の一般就労に向けた計画を立てそのための支援や配慮をすることが必要で、その計画を立て指導員を指導する立場であるサービス管理責任者は必須の存在です。
昨年の12月に訪れた最大の苦難は、一緒に立ち上げてきた管理者から「今月一杯で辞めたい」と突然の申し出があり、中旬以降は、有休消化のような形でほとんど出社されなくなったことでした。また、そのことによって何人かのスタッフも退職し、お弁当作りの人員が手薄となり、毎日現場を回すのが精一杯という状況で、このモーニングセミナーもほとんど参加できなくなりました。
正直、「一緒に最高の事業所をつくっていこうと言っていたのに!!」と退職を申し出た管理者への攻め心がありました。
そんな時、上田市倫理法人会のKさんから、「今夜出ておいでよ。」とお誘いをいただき、せっかく声をかけていただいたから…と思い、憔悴した状態で指定された場所に向かいました。そこにいらっしゃったのは、来月上田のモーニングセミナーで講演していただく予定の狩野さんです。
本来の目的は、モーニングセミナー前夜の懇親会だったのですが、私の悩みを狩野さんは嫌な顔ひとつせず聞いてくださり、ひと言「それでも相手の幸せを願いなさい」とアドバイスしてくださいました。
「こんな状況になっているのに、相手の幸せなんて願えない」と思いましたが、あらためて考えてみると、事業所の運営についての方向性にズレがあり、そのズレに向き合わないまま、時を過ごしてしまった私に責任があったことを反省しました。
今更ではありましたが、内省し、気持ちを切り替え、相手の今後に意識を向け、あらたな人生を応援しようと思うようにしました。
その後、色々な問題を乗り越え、今の管理者と出会うことが出来ました。
前回のことを教訓に、事業所の方向性もすり合わせをしながら、随時ミーティングをし、日々の業務を行っています。倫理活動への理解もあり、現場を任せて、今私がここにいることが出来ています。まさに、苦難福門。
みなさんも日々の事業経営の中で、相手への攻め心が沸くことがあると思います。私もまだまだ、言葉は悪いですが「このやろー」と思ってしまう時があります。でも、そんな時こそ「それでも相手の幸せを願う」ようにしています。
みなさんも、是非、試してみてください。きっと、その苦難が幸福の門へと変わります。
会長挨拶は以上です。