あなたは、あの有名な『モナ・リザ』が実は2枚描かれていたことをご存知でしたか。
まず、ルーヴル美術館にある本物のモナ・リザにそっくりな絵がプラド美術館にあるところまでは事実です。
プラド版はあまり人目に触れず、一時的に背景が黒く塗り潰されていた時期もあったので、結果的にルーヴル版のいわゆる「オリジナル」よりもはるかに保存状態が良く、色鮮やかで、背景や眉毛などが詳細に観察できます。
その上で、プラド版とは、一体どんなものなのか?
つまり、ダ・ヴィンチが描いたという証拠はないけど、科学的解析で下書きや修正の過程が完全一致したので、同じ時期に同じ工房で、本人もしくは弟子が同時進行で描いたのはほぼ間違いないだろうという分析結果がある。
そして、本当に面白いのはここから。
山田五郎のYouTube(【世界一の名画!あなたの知らない事実】実は2枚あったモナ・リザ!そちらの彼女にはまつ毛も眉毛もある?!超天才が複数モナ・リザを描いた恐るべき意図とは?【レオナルド・ダ・ヴィンチ】)から引用する。
なんと、2枚は5cmずれていて、3Dで描かれていたかもしれないと!
それならば、試してみたいと思うのが人の性(さが)。
ということで、即席で作ってみた。
ぜひ試してみてほしい。
マジで3Dに見えるよ!!!
ルーヴル版(オリジナル)の褪色が進んでいたので、白黒に加工した。こうすると、本当に立体視ができる。というか、色が付いてると立体視できなかった。
まあ、厳密には手描きでは写実性に限界があったのか、微妙にボケて見える部分も多いが、立体は確かに上手くできてる。手前の人物と遠景の透明感はまさに3Dステレオグラムそのもの。鼻も飛び出して見える。
一応、ウィキペディアに書かれていた、それを否定する根拠の文献も読んでみた。といっても、私はフランス語を読めないので、ここには機械翻訳で英語にしたものを転記する。(残念ながらフランス語から日本語への機械翻訳はまだあまり信用してないので)
これによると、否定する根拠は「細かく見ると立体視として不一致な部分がある」と書いてある。しかし、これが手描きで写生するという技術の限界から生じている不一致なのか、当初から立体視を目的として描いてないから生じている不一致なのかは、判断できない。
よって、マジで立体視を目指して創作した可能性は結構高いんじゃないかと、私は考える。
まあ、この時期のダ・ヴィンチの他の創作活動まで把握すれば、また考えは変わるかもしれないけれども。このモナ・リザ以外にステレオグラムを試みた作品が一切存在しないとうことなら、ちょっと信じづらくなる仮説だとは思うかもね。
(了)