Netflixにあるスナイダー監督のDC映画
NetflixにBVS(バットマンVSスーパーマン)が来ている。
もちろん「ファンを増やす」という点では良いとも言えるんだけど、どうかディレクターズカット版のみ配信してくれ。この映画は普通の映画と違って劇場公開版だと足りないところが多すぎるんだよ。
世間でよく言われることに「ディレクターズカットは監督本人と熱心なファンのための物だから客観的には通常版の方が優れている映画が多い」のは私も同意見だけど、『バットマンVSスーパーマン』は明確に例外だと言える数少ない作品の一つである。
BVSはディレクターズカットによくある「監督のこだわりを追加」みたいなレベルじゃなくて、物語を理解するために必要な情報が劇場公開版には不足してる、というレベルなのよ。
普通のディレクターズカットは「好きならば見ておいた方が良い」止まりなんだけど、BVSのディレクターズカットは「こちらじゃないと理解できない」レベルなのよ。
だからサグスクで通常版ばかりが流通する現状は非常に良くない。
サブスクこそディレクターズカットにするべきである。
で、これは『ジョスティス・リーグ』にも言えることで。
私くらい詳しいとスナイダーカットくらい中身が違えば、もはやディレクターズカットとは呼べないほど別の作品である…と錯覚しちゃうんだけど、よく考えたら中身を知らない初心者の方々から見たら判らないもんね。
初心者「えー4時間もあるの、きっつ。通常版にしよう」
…ってなるよ。悲惨だよね〜。ジョスティスリーグをザックの映画だと思われるのが非常に無念だ。
スナイダーカットを無印のジャスティスリーグにして、劇場版を『ジャスティスリーグ:ジョス・ウェドンカット』という名前に今すぐ変更すべきである。その方がこの作品の特殊すぎる制作経緯を正確に表している。
スナイダーカットが「4時間ある」から避けてる人に知ってほしいこと:
スナイダーカットはプロローグ、パート1〜6、エピローグの全8部に分かれてるので、まとまった時間を取りにくい人や、体力や集中力に自信が無い人でも、視聴しやすい親切設計になってます。ドラマシリーズに近いとも言えます。ぜひ敬遠しないでチャレンジしてみて!こっちの方がマジで100倍くらい面白いから。
もし私がワーナーブラザースの取締役になったら、取り急ぎBVSとJLの劇場公開版DVD/BDを生産中止して、全てのストリーミングサービスをディレクターズカットに一本化するわ。ZSJLの続きを作るとかを考える前に、すぐ出来るやるべきことだから。
怪我をしたら、まずは止血。
じゃないとどんなに輸血しても無駄になる。
(了)