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【ザ・バットマン】の続編はどうなるのか
独立したユニバース扱いだった『ザ・バットマン』の続編には、何やらよくない噂が立ち始めている。
ジェームズ・ガンが『ザ・バットマン』DCU入りを希望?
一方でマット・リーヴス監督はそれに難色を示しているという。
ガンは以前にそういった話し合いがあったことを認めている。
DCUでは別でバットマン映画『ザ・ブレイブ&ザ・ボールド』を制作予定
私は以下のように3つほど可能性を考えた。
予想される理由:
①来年公開予定のスーパーマンでお金を使いすぎて新作バットマンの予算を計上できなくなりそう
②親会社のWBDがDCフィルムズに計画縮小を提案した
③新作バットマンのプロジェクト進捗が悪すぎて納期がピンチなので既製品に便乗する方針に変更したい
いずれも外部的な要因であり、マットリーヴスは悪くない。
①新作スーパーマン映画
②親会社のWBD
③DCUのバットマン映画
無情にも見えるけど、映画制作もビジネスだからね。
昨日の記事で考察したとおり、ザバの本質は《子供向けバットマン映画》なので、DCUのバットマンと目的やターゲット層が重複する。
であれば、効率を重んじるデヴィッドザスラフ(DCフィルムズ社の親会社であるワーナーブラザースディスカバリー社のCEO)から、ジェームズガンとピーターサフラン(DCフィルムズ社の共同CEO)に縮小の圧力が掛かった可能性はそれなりに高いと推察できる。
つまり、先ほど挙げた3つの中では2つ目の可能性が高いと考える。
Twitter界隈ではよくジェームズガンが叩かれる。
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このイラストではガンが死神みたいに描かれているけど、たぶん「本当の死神」というか黒幕はザスラフだと私は読んでる。ザスラフはディスカバリーチャンネルのプログラムをかなり大胆に区画整理しちゃった人。ディスカバリーがワーナーを買収する前に、ザスラフがCEOまで出世したのは、マジで容赦ない効率主義でプロジェクトを縮小して会社の利益を爆上げしたのが評価されたからなので。
日本人男性にも馴染みのある例えで言うなら、週刊少年ジャンプの人気投票&打ち切りシステムと同じくらい厳しい経営をする人だよ。
しかし経営者としては超優秀なザスラフだが、彼は2023年の『ザ・フラッシュ』を「これまで観てきたヒーロー映画の中で最高の出来だ」と称賛していたことがリークされている。つまり、ザスラフはそのくらいのヒーロー映画音痴である。(笑)
そんなザスラフが、自分の《勝ちスタイル経営メソッド》をWBDでやるとしたら…という話よ。
まあ既に2022年の就任直後にバットガールなど一部作品でやってるけどね。このタイミングでは、他にも複数のプロジェクトが損切りされた。
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ここで、ザバへの風当たりが強くなりそうだと推察できる、海外の記事を少し引用しておく。
David Zaslav Says ‘There’s Not Going to Be 4 Batmans’ at James Gunn and Peter Safran’s DC
During a keynote discussion for Capital Markets’ Technology, Internet, Media and Telecommunications Conference, WBD CEO David Zaslav previewed a streamlined approach for the studio.
“I think in the next few years, you’re going to see a lot of growth and opportunity around DC,” Zaslav said on November 15. “There’s not going to be four Batmans.”
デビッド・ザスラフ氏、ジェームズ・ガンとピーター・サフランのDCで「バットマンは4人になることはない」と発言
キャピタル・マーケットのテクノロジー、インターネット、メディア、通信カンファレンスの基調講演で、WBDのCEOデビッド・ザスラフ氏はスタジオの合理化されたアプローチを予告した。
「今後数年間で、DC周辺で大きな成長とチャンスが見られると思います」とザスラフ氏は11月15日に語った。「バットマンは4人になることはないです。」
THE BATMAN: Robert Pattinson Could Become DCU's Dark Knight As David Zaslav Pushes For More Batman
According to Hollywood insider Jeff Sneider, Zaslav wants the DCU's Batman on our screens sooner rather than later to better compete with Marvel Studios. One idea that's been mooted is for The Batman star Robert Pattinson to become the DCU's Dark Knight following the sequel's release.
バットマン:ロバート・パティンソンがDCUのダークナイトになる可能性、デヴィッド・ザスラフ監督がバットマン出演を推し進める
ハリウッド関係者のジェフ・スナイダーによると、ザスラフ監督はマーベル・スタジオと競争するために、DCUのバットマンをできるだけ早くスクリーンに登場させたいと考えているという。議論されているアイデアの一つは、続編の公開後に『バットマン』のスター、ロバート・パティンソンがDCUのダークナイトになるというものだ。
ザスラフは2022年から「バットマンは多すぎる」と言ってるし、この数年間でDC映画の売り上げは低迷している。これは、かなり痺れを切らしているかもしれない。
2025年1月5日(アメリカ現地時間)、ゴールデングローブ賞の授賞式に現れたマットリーヴスは「ザバの続編を今年には撮影するよ」と笑顔で答えた。
“I can tell you that we’ll be shooting this year.”
「今年中に撮影する予定です」
'The Batman' director Matt Reeves on working with Colin Farrell, Part II, and more #GoldenGlobes pic.twitter.com/Gld0IfogRc
— Deadline (@DEADLINE) January 5, 2025
しかし同時にサプライズがあることも匂わせた。
“I think what I’m excited about is that we’re doing something where the story continues from, but I hope that people will be surprised by.”
「私がワクワクしているのは、物語が続く何かをやっているということだと思いますが、人々がそれに驚いてくれることを願っています。」
どうするよ、実はロバプ演じるブルースには学生時代に妊娠させた女が居て中絶させたことをずっと病んでたけど女はこっそり産んでて突然現れた息子がロビンになるとか、映画本編が終わったらミドルクレジットのシーンで空から赤いマントが降りてきて顔が見えたらデヴィッドコレンスウェットだったら?
個人的な嗜好の話をすると、ザバットマンは私の好みからは外れているので私は続編にあまり期待してないし、興味も薄い。
しかし、それぞれのクリエイターが自分の思う通りの作品を作れるか、経営者クラスからの横槍が入って台無しにされないか、という点には大いに興味がある。なにしろ2017年にものすごい悲劇を目撃・体験したからね。もう誰にも同じような悲しみや苦しみは味わって欲しくないので。
ザックがDCを離脱したのはもう7年前のことだから、時々こうして改めて提示していくのも大事なんだろうな。
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) January 14, 2024
当時を知らないと、なぜレイ・フィッシャーがあんなに強硬な態度をとるのか理解できないだろうし。https://t.co/DoacSUXpvn
「もう誰も君を、これ以上、傷つけたりはしないように、決して。」
マットリーヴスが、当初のプラン通りで、後悔や妥協の無い作品を完成できることを願う。
ザ・バットマン(2022年、米国)
— まいるず James Miles ⚒️ (@james_miles_jp) March 16, 2022
ごめん。私の為の映画ではなかった。配役と演技と衣装とガジェット類は非常に良かった。ただし他の要素はどれも平凡に感じた。そして編集だけは最悪だった。何かと時間をかけて勿体ぶる語り口がしんどかった。緩急が足りない。最後の40分は良いリズムだったので好き。 pic.twitter.com/OT9XSbDmVf
補足:
この記事は昨日の記事からの続きです。
(了)
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