SASUKEの演出に意見したい
2024年のSASUKEを観ていたが、途中から視聴を止めてしまった。
▼過剰演出は要らない:
一番の理由は、逐一挟まれる並走して応援する仲間のカットが、流石に多すぎること。山田勝己や樽美酒は確かに画になるけど、多すぎるとうざいよ。個人的には、この編集のせいで競技シーンをカットされる参加者が多いことが気に食わない。
仲間たちの友情とか情熱とか涙とか、やりすぎて感動ポルノやぞ。(笑)例えばM-1みたいに、そういうのは『アナザーストーリー』みたいな別番組でやってくれ。そういう人間ドラマを求めてる人達に向けて。
(人間ドラマ自体は悪いことじゃないけど、SASUKEの場合は、突き詰めれば一般人のプライバシーをテレビ局の趣味で過剰演出しているのは明白で、年末のゴールデンタイムで全視聴者を付き合わせるほどの物ではないと思う)
SASUKEはスポーツ観戦と同じで、自分がそのプレイヤーになって参加してる気分になるのが最大の面白みじゃないのか。
横で応援してる仲間達の表情なんて、お笑い番組で芸人が漫才を披露してるときに、客席のタレントのリアクションを見せられても邪魔くさいのと一緒やぞ。
私は身体を極限まで鍛えたアスリートが超難関アスレチックをバシバシ攻略していくのを観て、気持ち良くなりたいんだよ。てゆうか、大抵の視聴者がSASUKEに本当に求めている楽しさってそちらではないのか。
個々の失敗はあっさり「ああ残念でした!よし次からも頑張れ!」と切り替えて、番組はもっと競技にフォーカスして欲しい。
失敗する場面を何度も何度も見せないでくれ。気分が落ちるんだよ。競技で脱落した選手へのインタビューなんか、明らかに泣かそうとしてる。うざいわー。某日テレの24時間テレビのような嫌悪感。本人や仲間や家族の涙で、感動ポルノを押し付けないでいただきたい。
▼改善案:
現状のSASUKEは「完全制覇」の意義を神格化するレベルで偏重しているために、各ステージの難易度を上げ過ぎている。ちょっとアンバランスすぎると思う。特に第3ステージは正気の沙汰じゃない。真冬に落水する映像を何回も観るのは精神的にキツイ。
よって多くの視聴者にとって一番面白いのは、比較的通過者が多い第1ステージとなる。というか、世間一般の人達がイメージするSASUKEもたぶんこちらだろう。ぶっちゃけ「最初の飛び石」と「反り立つ壁」の印象しか無い人が8割くらいなのではないか。
第2ステージ以降の「こんなの誰も無理やろ」に挑むドラマもまあまあ面白いけど、それよりも全てのステージの難易度を少し下げてタイムを競う競技にして欲しいかな。
結局、ほぼ全員が第3ステージで脱落するから、別アングルから落ちるシーンを何度も流したり、並走する仲間が応援する姿を入れることになるんだろ?…上でも書いたけど、感動ポルノは要らんのよ。
完全制覇の威厳を保ちつつ、上記を実現する手段として、攻略タイム上位2名程度のみがファイナルに挑戦できる方式にすれば良いのではないだろうか。現状のように余裕を見せてパフォーマンスする人(第1ステージでバック宙を決めるなど)の見せ場は減るかもしれないが、番組トータルで考えればその方が最後まで視聴者を惹きつけられると思う。
もしくは第1ステージは割と余裕がある人が多くて、パフォーマンスしてくれればそれはそれで楽しいので、第3ステージだけタイムトライアル要素を入れるとか。現在は時間無制限だからダレてる気もするし。
第1ステージ:時間制限あり。
第2ステージ:時間制限あり。
第3ステージ:時間制限あり。第2ステージのタイムが悪い順に出走。
ファイナル:時間制限あり。第3ステージの上位X名が並走。
私、絶対の自信があるんだけど、第3ステージはその方が面白くなるよ。もう少し難易度を下げて、もっとポンポン攻略できるようにして、そうすると休憩して回復を待つかタイム狙いで早く進むかの駆け引きも生まれる。「お疲れ様です、あそこで休憩を取っていればクリアできたかもしれませんね」「でもそれをしちゃうとこの後●●さんにタイムで抜かれると思うんで、行くしかなかったんですよ、でも悔しいなあ!」とか爽やかでスポーツマンシップで最高やん。
現在の視聴者:
「第3ステージ、こんなの誰も無理やろ、アホらしい」
「ああこれ、誰も通過できなかったから、仲間の顔で尺伸ばしてるわ」
「なんか失敗ばかり見て気が滅入るからチャンネル変えよう」
改善後の視聴者:
「さあ、誰が最終ステージに進むんだ?」
「この最速タイム、抜ける人が出るのか?」
「最後まで目が離せないぜ!」
(了)
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