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まいるずエンタメを議論する

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すこし踏み込んだ話題を扱います。映画とあまり関係ない話題も此処に集めます。
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#アバターウェイオブウォーター

【石丸伸二】ガチ恋勢の『洗脳』は解けるのか

取材不足氏が公開した一本の対談動画がかなり面白かった。 タイトルのおふざけ感とは裏腹に対談の内容はマジメで、よく考察してみる価値があるから、ここで紹介したい。 ▼背景:取材不足YouTubeチャンネルでは最近、多数の対談動画が公開されている。 興味深いのは対談相手が石丸アンチから石丸支持者まで幅広いことだ。アンチ同士の会話はある意味で私と考えが似てる人同士の会話なので新しい発見は少なめだが、石丸支持者やいわゆる『石丸信者』と呼ばれる人達との対談では、信者による斜め上すぎ

アバターWOWが日本だけ1位をとれない理由を深掘りする【歴史と文化】(アバター2:ウェイ・オブ・ウォーター)

なぜ日本だけ『アバターWOW』が1位にならなかったのかという分析記事を読んだ。筆者の栗原健也氏はマーケティングに造詣が深いようで、マーケティングの視点から深く考察された良記事だったが、私には一点不満に感じることがあった。 あまりにもマーケティングに寄りすぎなのである。 確かにマーケティング戦略で、より効果的にリーチを取ることは重要である。映画は面白かったから観に行くものではなくて、面白そうだから観に行くものである。実績よりも期待が重要な娯楽である。 しかし、それならば「

「言語の壁」をどう表現するか(アバター2:ウェイ・オブ・ウォーター)

アバター2の感想です。 この記事で物語のネタバレはしません。 ▼英語を話す理由:10月に上映された第1作のリマスターの特典映像として先行公開されたパートの中に「英語を流暢に話すナヴィ」の姿があり界隈では少し話題になりました。 なぜEnglishを話しているのか? 誰かが彼らに英語を教えたのか? だとしたら、いつ、どんな目的で? 私は色々可能性を考えたのですが、、、 、、、この仮説は間違っていました。(笑) 答えは簡単でした。 ジェイクが10年間パンドラで過ごす

イルカショー批判騒動の真相(アバター:ウェイ・オブ・ウォーター)

Twitterなどで一部の人達を騒がせているジェームズ・キャメロン監督のイルカショー批判騒動についてです。 この記事は映画アバター2のストーリーには言及しません。 まずは何があったのか簡潔にまとめておきます。 1)ジェームズ・キャメロンがヴィーガンに目覚める。   →そこから10年近く現在までヴィーガンを続けている。   →環境団体とも仲良くなる。 2)アバター2の日本記者会見で水族館イルカショー。   →特にトラブルなくイベントは大盛況で終了。 3)海外SNSで炎上。

捕鯨描写が物議を醸している件(アバター:ウェイ・オブ・ウォーター)

Twitterなどで一部の人達を騒がせている反捕鯨描写についてです。 この記事は部分的なネタバレを含みます。 (物語全体や結末には言及しません) ▼アバターのクジラ:アバター2にはトゥルクン(タルカン;Tulkun)という鯨のような巨大生物が出てきます。 見た目やアクションは完全にクジラです。 シンプルにとても美しい映像のオンパレードです。 中身は動物というより、もはや「事実上の人間」として描かれます。 しかし、このトゥルクンの描写を巡って、日本で少し物議を醸し

【IMAX/ドルビーシネマ】アバター2はどちらで見るべきか(アップデート版)【ネタバレなし】

実際にIMAXとドルシネで観覧しての比較感想です。 以前にアバター1のリマスターを観覧して予想した時から、少し状況が変わったのでアップデートになります。新作の内容ネタバレはしません。 アバター2(ウェイ・オブ・ウォーター)をDolby CinemaとIMAX with Laserだったら、どちらが良いのか? アバター1からの変更点は、①レーザーGTが4K上映を止めたこと、②IMAXの字幕が黄色から白色(ナヴィ語の部分のみ黄色のハイブリッド仕様)に変わったこと、③字幕担当

【戸田奈津子】アバター第1作の日本語字幕が残念な件【そりゃコトだ】

誤訳の女王こと戸田奈津子先生のひどい日本語字幕を紹介します。 彼女が台無しにした歴史的大作は、SWファントム・メナスやロードオブザリングだけではありません。 映画『アバター』の日本語字幕も酷いものでした。 冗談抜きで、アバターは日本語字幕がひどかったせいで、物語の面白さが理解されず、”3Dがすごいだけの映画”という評価になってしまったんじゃないか、と最近は考えています。 吹替版では別の方が翻訳作業されたので、このような害悪はありません。 このnoteでは特に気になっ

アバター2はどちらで観るべきか〜ドルシネとIMAXの両方で観た感想〜

アバター1(ジェームズ・キャメロン3Dリマスター)をDolby CinemaとIMAX with Laserの両方で観覧してきたので、どちらが良かったのかなどを項目ごとに纏めます。 現在上映中のアバター1にも、年末公開予定のアバター2(ウェイ・オブ・ウォーター)にも当てはまる内容になると思いますので、参考にしていただければ幸いです。(*2022年9月29日現在) ▼プロローグ〜13年前〜2009年の暮れ。いや、明けて2010年の初春でした。私は当時住んでいた東京葛飾区から