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娯楽と芸術の結晶クリストファー・ノーラン

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考察するのも楽しい映画作家ですよね。
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2021年9月の記事一覧

なぜノーランはストリーミングに優しくないのか(ザック・スナイダーとのIMAXの使い方の違い)

クリストファー・ノーラン監督はあんなにIMAX上映にこだわるのに、ブルーレイやデジタル配信では上下が切れても気にしない理由を考察してみます。 本noteは、先日のアメイジングスパイダーマンの記事で画面比率に言及したのですが、そこには書ききれない内容があったのでテーマを絞って追記したエクステンデッドカットです。笑 ▼いま見るとスパイダーマンの画面は狭い:よく指摘されることですが、MCU版のスパイダーマンでスイングシーンが少なめなのに対して、アメイジング版では1&2共にニュー

スナイダーカットはテネットである

断言します。2作は酷似しています。 証明するために両者の特徴を書き出します。 ⚠️ネタバレ注意:この記事は映画『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』と『TENET テネット』の結末に言及しますのでご注意ください。 ▼比較:ほら。なんと、完全に一致するではありませんか。 舞台や映像的な特徴だけでなく、音楽まで!笑 ▼舞台と仕掛け:それまでアメリカが舞台だったスナイダーカットも、世界を股にかけていたテネットも、最後はロシアの荒廃した原子力村に行きます。まるで